セザンヌが2024年に投入した「皮脂テカリ防止下地50」。旧モデル(ライトブルー)から何が変わったのか、SPF50・PA++++という高い紫外線防止力とノンケミカル処方を両立した設計が、混合肌の毎日メイクでどこまで通用するのかを確かめたくて、この春から3ヶ月間、仕事日のメイクで使い続けました。
先に結論を述べると、旧モデルが「皮脂ブロック特化」の道具だとすれば、50番は「皮脂ブロック+UV+スキンケア」を一本に詰め込んだ新しい設計です。Tゾーンの皮脂抑制力は旧モデルと同等以上、頬の保湿感は明確に上回ります。ただし夏の猛暑日には日焼け止めの単独使用と比べるとUV保護の物足りなさが残るので、用途に応じた使い分けが必要です。
旧モデルとの違い:何が変わったのか
セザンヌの皮脂テカリ防止下地は長年ドラッグストアの定番でした。ライトブルー・ピンクベージュ・パープルなどカラー展開で肌色補正をしながら、皮脂吸着パウダーでテカリを抑える設計が支持されてきた商品です。
50番の最大の変更点は「UV機能の強化」と「スキンケア成分の追加」の2つです。
UV面の変化: 旧モデルは紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)でしたが、SPF値の表記が低め、もしくは非掲載のものがほとんどでした。50番はSPF50・PA++++かつノンケミカル処方を実現しています。紫外線散乱剤のみで高いSPFを出すのは技術的にチャレンジングなので、この数値は注目に値します。
スキンケア成分面の変化: 旧モデルのアセチルヒアルロン酸Naに加え、50番にはナイアシンアミド・セラミドNP・グリチルリチン酸2K・ノバラ油・ローマカミツレ花油が配合されています。これが頬のUゾーンの使い心地に直結しています。
テクスチャ面の変化: 旧モデルはさらりとした青白い乳液感、50番はやや白みが強くクリームに近いテクスチャです。伸ばしたときの被膜感が旧モデルより若干厚く感じます。
旧モデルと50番の主要スペックは以下のとおりです。
スペック比較:旧モデル vs 新モデル(50番)
| 項目 | 旧モデル(ライトブルー) | 新モデル(50番/ナチュラルベージュ) |
|---|---|---|
| 価格・購入 | ¥660Amazonで見る → |
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| SPF / PA値 | 記載なし / 記載なし | SPF50 / PA++++ |
| 紫外線防止タイプ | ノンケミカル(吸収剤不使用) | ノンケミカル(吸収剤不使用) |
| 皮脂吸着パウダー | あり | あり |
| ウォータープルーフ | あり | UV耐水性★★ |
| 主なスキンケア成分 | アセチルヒアルロン酸Na | ナイアシンアミド・セラミドNP・アセチルヒアルロン酸Na・グリチルリチン酸2K |
| テクスチャ | さらっとした乳液 | やや重めのクリーム乳液 |
| 内容量 | 30ml | 25g |
| カラー補正 | ライトブルー(赤み補正) | ナチュラルベージュ(色補正なし) |
| パッチテスト | 済み | 済み |
| 無香料 | あり | あり |
| 無鉱物油 | あり | あり |
旧モデルはウォータープルーフが強みで色補正機能もある一方、UV表記がありません。50番は色補正をオミットした代わりにUV数値を前面に出した、目的が明確に異なる商品です。
3ヶ月使い込んだ実感:テクスチャから崩れ方まで
私の肌はTゾーンが皮脂過多でUゾーン(頬の外側・口周り)がインナードライ寄り、という典型的な混合肌です。春から初夏・梅雨・夏本番という気温と湿度が変化する3ヶ月間で使い続けたので、季節変化での体感変化もリアルに見えてきました。
テクスチャ:旧モデルより「重い」、でも塗りやすい
チューブから出した瞬間、旧モデルと比べて明らかに白みが強くこってりしています。「これ、混合肌には重すぎない?」と思いながら塗り始めましたが、指で伸ばすとするするとなめらかに広がります。被膜感は旧モデルよりあるものの、ベタつきはほとんどありません。
塗布後すぐはやや白浮きの気配がありますが、1〜2分もすると肌に馴染んでナチュラルベージュが肌色に溶け込みます。旧モデルのライトブルーは赤みがある肌にはありがたい色補正でしたが、50番はカラー補正なしのナチュラルベージュのみです。肌の赤みが気になる方は、旧モデルと混合して使うか、別のカラーコレクターを挟む必要があります。
Tゾーンの皮脂抑制:旧モデルと同等以上の効き目
使い始めた春の時点では、午前中のTゾーンのテカリが旧モデルを使っているときと比べて、ほぼ変わらず抑えられていました。鼻の脇・額の皮脂がのびてくる感覚が、11時〜12時の間ではほとんどなく、ランチ後にあぶら取りフィルムを使うとごくわずかに脂が移る程度です。
梅雨入り以降(6月)、湿度が上がるとさすがにTゾーンが午後の早い時間帯から光り始めることがありましたが、それは旧モデルでも同様でした。50番で特筆すべきは、湿度が高い日でもUゾーンの乾燥感が出にくかったことです。旧モデルを全顔に使うと頬が引っ張られる感覚が梅雨時期に出ていたのですが、50番ではそれがありませんでした。
頬の保湿感:スキンケア成分の差がここに出る
これが旧モデルと50番の最も体感できる違いです。旧モデルをTゾーンにだけ使うのをやめて全顔に薄く広げると、頬がわずかにカサつく感覚がありました。50番は全顔に使っても頬に不快感が出ません。ナイアシンアミドとセラミドNPが配合されている恩恵だと感じています。
午後にオフィスの冷房下で過ごす日も、頬の粉浮きが旧モデルより出にくく、夕方の化粧直し時の頬のコンディションが安定しています。混合肌で「Tゾーンにだけ下地を使う」という手間を省きたい方には、50番の方が全顔均一使用に向いています。
マスク着用時の体感:蒸れと皮脂のせめぎ合い
マスクを長時間つける日の使用感も検証しました。50番をTゾーンに米粒2個分、Uゾーンに米粒1個分を目安に使い、クッションファンデを薄く重ねた状態で4〜6時間マスクをつけ続けました。
マスクを外したときの頬の状態は、旧モデルと比べてファンデの白浮きが若干少ない印象でした。ただし小鼻の脇と口周りにファンデが移るのは防ぎきれないので、マスクデーはティッシュオフ→パウダー最小量の仕上げをセットにしないと50番だけでは対応しきれません。
夏の猛暑日:UV保護単体としては補強が必要
7月に入って気温が35度を超える日が出てきたころ、UV保護の観点だけで見ると「下地のみで屋外作業するには不安」と感じました。SPF50・PA++++の数値は十分でも、日焼け止め専用品と比べて塗布量が少なくなりがちで、UV保護効果は使用量に依存します。
日焼け止め兼用としてたっぷり塗ると、仕上がりが白みがかって崩れやすくなります。屋外が多い日は50番を下地として薄く使い、その上に日焼け止めか日焼け止め兼用の下地を重ねるか、または専用日焼け止めを先に使って50番を皮脂ブロック目的で重ねる、という2段仕込みが現実的でした。
メリット:3ヶ月使って「よかった」と思えた3つの点
メリット1:全顔均一使いができて工程が減る
旧モデルはTゾーンにだけ使わないと頬が乾燥するという制約がありましたが、50番は全顔に薄く均一に使っても頬の乾燥感が出にくいです。朝の下地工程を「Tゾーンと頬で2種使い分ける」から「50番を全顔に1種で済ませる」に簡略化できたのは、時間の限られる平日朝のメイクで純粋に助かりました。
ナイアシンアミドとセラミドNPが入っている分、下地を伸ばすたびにスキンケアの延長のような感触があります。敏感肌寄りの混合肌の方でも、グリチルリチン酸2Kの肌荒れ防止成分が含まれている点は安心感があります。個人差があり、化粧品は医薬品ではありません。
メリット2:ノンケミカルでSPF50・PA++++は価格帯で唯一に近い
プチプラ下地でノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)+SPF50+PA++++の3条件が揃っているのは、現時点ではほぼセザンヌ50番だけです。紫外線吸収剤で肌荒れしやすい方、ホルモン変化で肌が敏感になっている時期(生理前・産後など)の方にとって、ノンケミカルのまま高いSPF値を確保できるのは選択肢の幅が広がります。
敏感肌でUVケアと皮脂ブロックを1本で担いたい方は、この組み合わせを試す価値があります。ただし、ノンケミカルは紫外線散乱剤を使う分、白浮きのリスクがゼロではなく、使用量を増やすほど白みが出やすくなります。薄めに使うことで白浮きを抑えながら皮脂ブロックの恩恵を受けるのが現実的な運用です。
メリット3:プチプラで毎日惜しみなく使える量の多さ
ドラッグストア価格で手に入るため、毎朝適量をしっかり使えます。下地は節約して薄くしか塗らないと皮脂ブロック効果が半減するので、「もったいなくて薄く塗ってしまう」という問題がデパコス下地ではよく起きます。50番はその心理的ハードルがないので、適量(グリーンピース1個分強)を確実に使える点が毎日の安定につながっています。
デメリット:正直に感じた3つの課題
デメリット1:色補正機能がない
旧モデルのライトブルーは肌の赤みを落ち着かせる色補正があり、特に小鼻の赤みや頬の毛細血管が透けて見える方にとっては一石二鳥の下地でした。50番のナチュラルベージュは色補正のない素顔寄りの仕上がりなので、赤みや色むらが気になる肌にはカバー力が不足します。
旧モデルを使ってきて「ライトブルーの色補正がなくなると赤みが気になる」という方は、50番に完全移行するより、Uゾーンに50番・Tゾーンに旧モデルのライトブルーという組み合わせを試すのも一つの手です。私自身は現在この2種使いに落ち着いています。
デメリット2:テクスチャが重めで夏の全顔使用は蒸れ感がある
梅雨明け以降、気温と湿度が上がる日に全顔へ50番を均一に塗ると、午後の首元や生え際で「膜が乗っている感覚」が出やすくなりました。旧モデルのさらっとしたテクスチャと比べると、夏の高湿度環境では全顔均一使用が重く感じる場合があります。
夏は Tゾーンに絞って使い、頬には薄く広げる程度に留めるか、または頬のUゾーンのみ旧モデルの方が蒸れ感が出にくいと感じました。秋冬は逆に50番の全顔使用が保湿感的にちょうどよい使い心地です。
デメリット3:白浮きリスクがあり使用量の調整が必要
ノンケミカル処方は紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛など)を使う関係で、量が多いと白浮きしやすい傾向があります。白浮きを避けようとすると使用量が減り、UV保護効果も低下するというジレンマがあります。
特に色黒・イエベ秋・濃いめのベースメイクを好む方は白浮きが目立ちやすく、下地として使うよりも肌になじんでから上にファンデを重ねる「馴染み待ち時間(1〜2分)」を確保することが重要です。急いでいる朝は白浮きのままファンデを重ねてしまいがちなので注意が必要です。
向いている人 / 向いていない人
50番が向いている人
- 混合肌でTゾーンの皮脂が気になるが、Uゾーン(頬)の乾燥も避けたい
- 紫外線吸収剤で肌荒れしやすく、ノンケミカルでSPF50が欲しい
- 下地工程を1本で完結させたい(工程を減らしたい)
- 敏感肌傾向があり、グリチルリチン酸2Kのような肌荒れ防止成分が入っている下地を探している
- コスパを重視していて惜しみなく適量を使いたい
50番が向いていない人
- 肌の赤みや色むらが目立ち、カラー補正が必要な方(旧ライトブルーの方が向く)
- 夏の猛暑日に屋外で長時間過ごすことが多く、日焼け止め単体の強い保護力が必要な方
- 白浮きが絶対に許せない色黒または健康的な肌色の方
- さらっとした仕上がりを好み、テクスチャが重いものが苦手な方
夏と秋冬の使い分け
3ヶ月使ってきて、50番の使い方は季節で変えた方がパフォーマンスが上がることが分かりました。
夏(6〜9月)の使い方: Tゾーンに米粒1〜2個分を薄く置き、頬には少量を薄く広げる。全顔に厚めに塗ると蒸れ感と白浮きが出やすい。紫外線が強い屋外が多い日は、別途日焼け止めを先に塗ってから50番を皮脂ブロック目的で薄く重ねる2段仕込みで対応。マスクデーはティッシュオフとパウダー最小量の仕上げを必ずセットで。
秋冬(10〜3月)の使い方: 乾燥が進む季節は50番の全顔均一使いが最も合います。スキンケア成分の恩恵が体感しやすいのも乾燥期です。テクスチャのこってり感も秋冬の乾燥下では重すぎず、むしろ保湿バリアとして機能する感触があります。SPF50・PA++++は秋冬の日常UVにも十分対応します。
マスク着用時の共通手順: 下地を塗布後、1〜2分馴染ませてからファンデを薄く重ねる。ファンデの後はTゾーンにフィニッシュパウダーを軽く1周プレスして仕上げる。マスクを外したときの崩れ直しは「ティッシュで皮脂を軽く押さえ→崩れた部分だけコンシーラーかクッションで点置き→パウダー最小量」の3ステップで完結します。
よくある質問
Q. 旧モデル(ライトブルー)と50番、どちらを買えばよいですか?
A. Tゾーンの皮脂ブロックだけが目的で、UV機能は別の日焼け止めで担っている方は旧モデルのままで十分です。ライトブルーの色補正が活きていれば特に乗り換える理由はありません。一方、下地1本でUV+皮脂ブロック+スキンケアをまとめたい方、ノンケミカルSPF50が必要な方、頬の乾燥が気になる混合肌の方は50番に切り替える価値があります。私自身は今は「Tゾーンに旧ライトブルー、頬(Uゾーン)に50番」の2種混合使いに落ち着きました。
Q. 敏感肌でも使えますか?
A. グリチルリチン酸2Kの肌荒れ防止成分とノンケミカル処方は、敏感肌の方に比較的向いた設計です。ただし、全ての人にアレルギーが起きないわけではなく、パッチテスト済みの表示があっても個人差があります。耳の後ろや腕の内側に少量塗って24時間様子を見てから使い始めてください(パッチテスト手順)。赤み・かゆみ・ひりつきが出た場合はすぐに使用を中止し、肌トラブル時は医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 日焼け止めの代わりに使えますか?
A. 日常の通勤や室内中心の生活では、SPF50・PA++++でカバーできる範囲が広いです。ただし、海・プール・屋外での長時間活動など紫外線量が多い場面では、日焼け止め専用品を先に塗った上で50番を下地として重ねる方が安心です。下地として薄く使うと塗布量が少なくなり、UV保護効果は使用量に依存して低下します。
Q. SPF50なのにノンケミカルというのはどういう意味ですか?
A. 日焼け止めの成分は「紫外線吸収剤(ケミカル)」と「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」の2種類があります。吸収剤は紫外線を化学的に吸収して無害化しますが、敏感肌には刺激になる場合があります。散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)は紫外線を物理的に弾き返す方式で、肌への刺激が出にくい代わりに白浮きしやすい特徴があります。50番は散乱剤のみでSPF50を達成しているため、吸収剤アレルギーの方でも使いやすい処方です。
Q. 混合肌で下地は1種だけ使うべきですか?複数使いは変ですか?
A. 複数の下地を部位で使い分けるのは、混合肌には有効な方法です。Tゾーン(額・鼻筋・小鼻周り)に皮脂ブロック特化の旧モデル、Uゾーン(頬・口周り)にスキンケア成分が多い50番を置く、という使い分けは私が実際に3ヶ月試して効果があった組み合わせです。下地1本で全部を担わせようとするほど、どこかにしわ寄せが出ます。個人差があります。
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