朝のメイク直後はきれいにカバーできていたはずのコンシーラーが、通勤電車を降りるころには小鼻の脇でヨレて、オフィスに着いたときには目の下のクマまで浮いてよれている。脂性肌でコンシーラーを使ってきた方は、こういう「昼に浮く」現象と一度は向き合ったことがあるはずです。ランチ後の化粧直しでパウダーを重ねてもテカりが押さえ切れず、夕方には小鼻の際にコンシーラーがかたまりで残っている。夏の外出だけでなく、冷房が効いた室内でも同じことが起きます。
この記事は、脂性肌でコンシーラーが崩れる原因を「皮脂の押し上げ」と「密着不足」の2軸で整理したうえで、脂性肌向けの選び方の原則と、皮脂に強いコンシーラー5本の特徴、そして皮脂ブロック下地との組み合わせ塗り、化粧直しのコツまでを、私自身が実際に朝夕で使い比べた感触ベースでまとめた記事です。効果や崩れ方には個人差があり、化粧品は医薬品ではありません。肌トラブルが起きているときは無理に隠さず、医師や薬剤師にご相談ください。
この記事で分かること
- 脂性肌のコンシーラーが「昼に浮く」本当の原因と、皮脂と乾燥の見分け方
- オイルフリー・皮脂吸着パウダー・セミマットという3つの選び方の原則
- 私が実際に使い比べた脂性肌向けコンシーラー5本の特徴とテクスチャの違い
- 皮脂ブロック下地とコンシーラーを組み合わせて、崩れる量を減らす塗り方
- ティッシュオフ→パウダー→重ねの順で行う昼の化粧直しのコツ
私の肌はTゾーン全開で皮脂が出て、Uゾーンはインナードライという典型的な脂性寄り混合肌です。同じ肌タイプの方には、どのコンシーラーがどう崩れるかの感触が近い比較になるはずです。
脂性肌のコンシーラーが「昼に浮く」原因
脂性肌のコンシーラー崩れは、大きく分けて2種類あります。ひとつは皮脂に押し上げられて浮くタイプ、もうひとつは水分蒸発による密着不足で毛穴に沈んで欠けるタイプです。両方が同時に起きることもあり、原因が違えば対策も違います。
皮脂に押し上げられて浮く
脂性肌の場合、時間が経つと皮脂膜の下からコンシーラーが押し上げられ、肌との間に薄い皮脂層ができて浮いた状態になります。とくに小鼻の脇、頬骨の上、こめかみ、額の中央は皮脂腺が集中しているところで、コンシーラーの油分と皮脂が混ざり、境界がヨレて見える原因になります。オイル分の多いテクスチャーのコンシーラーほど皮脂と親和してしまい、皮脂ののびに合わせて広がって薄まっていきます。
水分密着不足で毛穴に沈む
もう一方は密着不足のパターンです。皮脂は出ているのに、肌表面の水分は足りていない「インナードライ」状態だと、コンシーラーが肌にきれいに乗らず、時間が経つと毛穴の凹凸に沿って沈み込み、白く粉を吹いたように欠けます。脂性肌だから保湿はいらないと思って乳液や保湿下地を省略すると、この現象が加速します。脂性肌のコンシーラー崩れの半分は、皮脂ではなく水分不足が原因のことも多いという実感があります。
密着不足はチェックできる
自分の崩れが皮脂由来か密着不足かは、コンシーラーを塗った直後にあぶらとり紙を軽く当てて確認できます。すぐに脂がにじむ場所は皮脂由来、逆に何時間経っても皮脂は出ないのにコンシーラーが欠ける場所は密着不足です。両方混在する場合は皮脂ブロック下地の使い分けが必要になります。
コンシーラーが崩れる原因のさらに詳しい切り分けと、乾燥タイプ・皮脂タイプそれぞれの直し方については、別記事のコンシーラーが崩れる原因と、乾燥・皮脂別の直し方にまとめてありますので、あわせて読むと理解が深まります。
選び方の原則:オイルフリー・皮脂吸着・セミマット・薄膜
脂性肌がコンシーラーを選ぶときに私が意識している基準は4つあります。全部を満たす商品は限られるので、優先度をつけて選ぶことになります。
1. オイルフリー処方(またはオイル最小)
まず処方面での最重要ポイントです。脂性肌に高油分のクリームコンシーラーを使うと、皮脂と混ざって浮く時間が早まります。パッケージや公式サイトで「オイルフリー」と明記されているか、成分表を見て植物性オイル(ホホバ油、スクワランなど)が上位に来ていないかを確認します。ただし完全なオイルフリーは乾燥崩れを招きやすいので、水性ジェルベースやシリコーン主体で軽い油分バランスの処方が現実的な落としどころになります。
2. 皮脂吸着パウダー入り
処方の中に「皮脂吸着」「シリカ」「マイクロパウダー」「メタクリル酸メチルクロスポリマー」のような皮脂を吸うタイプのパウダー成分が入っているかを見ます。これが入っていると、時間が経って皮脂が出てきてもコンシーラー内部で吸着して、表面のテカリを抑えてくれます。オイリー肌向けと明記されているコンシーラーはたいていこの処方を採用しています。
3. セミマット仕上げ
ツヤ系の仕上がりを謳っているコンシーラーは、光を反射させて肌をなめらかに見せますが、脂性肌ではその表面のツヤ感が皮脂と一緒になって「ベタつき」に見えてしまいがちです。セミマット、あるいはナチュラルマットと表現されている仕上がりのほうが、脂性肌では清潔感が保ちやすい印象です。完全なマットは乾燥崩れの原因になるので、あくまで「セミ」が目安です。
4. 薄膜設計・重ねられる硬さ
厚塗りすればカバー力は上がりますが、その分皮脂と混ざったときに崩れが目立ちます。脂性肌では「薄く伸びる」「重ねてもよれない」テクスチャーを選び、必要な箇所にだけ薄く重ねる塗り方をすると崩れが最小限になります。硬めのスティックタイプは薄く置くのが難しいので、液状〜クリーム状の中でも硬さが均一なものが向いています。
補足として、脂性肌でもコンシーラーを塗る前の保湿は省略しないほうがいいというのが私の考えです。保湿を省くとインナードライが加速して、皮脂が余計に出てしまうという悪循環に入ります。乳液は軽めの水性タイプにして、保湿下地で肌の水分量を先に整えたうえで、皮脂の出やすい部位だけ皮脂ブロック下地を重ねる、という順番が現実的です。
脂性肌に向く5本のセレクション
ここからは、私が実際に朝夕で使い比べた中で、脂性肌のコンシーラーとして選択肢に入ると感じている5本を挙げます。それぞれテクスチャーやカバー力、崩れ方が違うので、悩みに合わせて選ぶといいと思います。全体的な比較表を先に置いてから、1本ずつ解説します。
なお、価格帯はプチプラからデパコスまで幅がありますが、脂性肌のコンシーラーは値段よりも処方の相性が大きいので、価格帯だけで選ばないほうがいいと感じています。以下、テキストで一本ずつ紹介します。私が今回とくに組み合わせを推している下地は、記事末尾に商品情報カードとして掲載します。
比較表
| コンシーラー | タイプ | カバー力 | 仕上がり | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| the SAEM カバーパーフェクション チップコンシーラー | リキッド | 高め | セミマット | ニキビ跡・シミの部分カバー |
| キャンメイク カバー&ストレッチ コンシーラーUV | リキッド | 中 | セミマット | 目の下のクマ・くすみカバー、日常使い |
| セザンヌ ストレッチコンシーラー | クリーム | 中 | セミマット | 小鼻の赤み・広範囲の色ムラ |
| ヴィセ フィルアップコンシーラー | スティック | 中〜高 | セミマット〜マット | Tゾーン・小鼻の毛穴カバー |
| excel オイルインクッションコンシーラー | クッション | 中 | ややツヤ | 乾燥もある混合肌の目の下 |
上の表では価格を書かずに、私が実際に感じた仕上がりとカバー力の相対比較だけを載せています。価格は店舗や時期で変動するので、購入検討時にご自身で最新の情報をチェックしてください。
1. the SAEM カバーパーフェクション チップコンシーラー
韓国コスメの中でも脂性肌向けとして名前が挙がる定番です。テクスチャーはリキッドですが、硬めで密着感が高く、点で置いてスポンジや指で叩き込むように広げるとカバー力がきれいに出ます。カラー展開が豊富で、ニキビ跡や色素沈着した部分に対して「隠したいところにピンポイントで置く」使い方が得意です。皮脂の出やすい小鼻の脇に厚塗りするとヨレの原因になるので、あくまで点で使う運用が向いています。
デメリットとして、面で塗ろうとすると密着が仇になって伸ばしにくく、境界が浮いてしまうことがあります。目の下のクマなど広めの面積には、後述のキャンメイクやセザンヌのほうが使いやすい印象でした。
2. キャンメイク カバー&ストレッチ コンシーラーUV
日常使いのコンシーラーとして、脂性肌でも使いやすい1本です。リキッドタイプで、伸びがよく、薄膜で仕上がるので目の下のクマやくすみ、口角のくすみを軽くカバーする用途に向いています。UVカット成分が入っており、朝の忙しい時間に日焼け止めやパウダーを重ねる工程を1つ減らせるのが便利です。仕上がりはセミマット寄りで、脂性肌の皮脂と混ざったときに悪目立ちしにくい質感でした。
ただしカバー力は中程度なので、はっきりしたシミやニキビ跡には物足りません。広範囲のトーン補正、日常のちょっとしたくすみ隠しに向いた1本という位置づけです。
3. セザンヌ ストレッチコンシーラー
同じセザンヌの皮脂テカリ防止下地とセットで愛用している方も多い、プチプラの定番です。クリームタイプで、少し柔らかめのテクスチャーが特徴。小鼻の赤みや頬の色ムラ、口周りのくすみに対して、指でぽんぽんとなじませると自然にトーン補正できます。名前の通り「ストレッチ」性能があり、表情を動かしてもコンシーラーが割れにくい設計で、笑ったときの目の下のシワにも溜まりにくい印象でした。
脂性肌の観点では、単体だと午後の皮脂で少し浮きやすい部分もあります。皮脂の出やすいTゾーンに使うときは、皮脂ブロック下地を先に仕込んでから薄く重ねる運用がおすすめです。
4. ヴィセ フィルアップコンシーラー
スティックタイプのコンシーラーで、名前が示す通り毛穴の凹凸を埋めるように使う設計です。小鼻の毛穴、頬の毛穴が気になる脂性肌にはこのタイプが選択肢に入ります。カバー力は中〜高で、仕上がりはセミマット〜マット寄り。皮脂を吸着するパウダー処方で、Tゾーンに使うとテカリを抑える方向に働きます。
スティックタイプなので直塗りすると量が乗りすぎることがあり、私は一度手の甲に出してから指で軽く温めて、必要な部分にだけのせる使い方をしています。乾燥しやすい目元にはやや硬く感じるので、目の下のクマには前述のキャンメイクやセザンヌのほうが向いています。
5. excel オイルインクッションコンシーラー
クッションタイプという珍しい形状で、パフでポンポンとなじませる使い方が特徴です。「オイルイン」の名前ですが、脂性肌の乾燥する部分だけに使うにはむしろ相性がよく、目の下のクマにさっと塗って肌に馴染ませると、ふっくらとした仕上がりになります。仕上がりはややツヤ寄りなので、脂性肌のTゾーンには不向きですが、混合肌でUゾーンだけ乾燥するタイプの方には便利な1本です。
デメリットは、皮脂の出やすいエリアに使うと午後にツヤがベタつきに変わりやすい点。目の下や口角など、乾燥が気になる部分にだけ限定して使うのがコツです。
皮脂ブロック下地とコンシーラーの組み合わせ塗り
脂性肌のコンシーラー崩れは、コンシーラー単体を工夫するよりも、皮脂ブロック下地との組み合わせを整えるほうが効果が大きいというのが、私の3ヶ月使い比べた結論です。とくに皮脂の出やすいTゾーン(額・小鼻・鼻の頭)は、下地の段階で皮脂の押し出しを抑えないと、上に何を乗せても崩れます。私が組み合わせに使っているのが、セザンヌの皮脂テカリ防止下地です。
この下地は皮脂吸着パウダーが入っていて、Tゾーンの皮脂が出てきたときにパウダーが吸着してテカリを目立ちにくくしてくれます。ライトブルーの色みで肌の赤みを抑えつつ、ウォータープルーフ処方で汗にも強い設計です。詳しいレビューはセザンヌ 皮脂テカリ防止下地の口コミレビュー:毛穴・崩れ・皮脂を3ヶ月検証にまとめました。
組み合わせ塗りの手順
私が実際にやっている手順は、次の通りです。
- 朝の洗顔後、化粧水と乳液で保湿。脂性肌でも省略しないことが重要です。乳液は軽めの水性タイプを選び、油分を厚く残さないようにします。
- 顔全体に保湿系の化粧下地を薄く塗る。UV対策と土台作りを兼ねます。
- Tゾーン(額・小鼻・鼻の頭)にだけ皮脂ブロック下地を重ねる。全顔に塗ると乾燥エリアがつっぱるので、皮脂が出る部分のみです。指の腹で軽くたたき込むように置きます。
- リキッドファンデーションを薄く塗るか、クッションファンデをパフで叩き込みます。厚塗りは崩れの原因になるので、あくまで薄膜で。
- コンシーラーを気になる部分にだけ点で置く。小鼻の赤み、目の下のクマ、ニキビ跡など、隠したい場所を選んで乗せます。
- 仕上げにフェイスパウダーを軽く重ねる。皮脂の出やすいTゾーンにはややしっかりめに、乾燥しやすい目元と頬にはふんわりと乗せます。
このうち、脂性肌にとって特に効くのが3番のTゾーン限定の皮脂ブロック下地です。全顔に塗るのではなく、皮脂の出やすいエリアだけに絞ることで、乾燥エリアの密着不足による崩れも同時に防げます。
塗る順番の別解
コンシーラーをファンデーションの前に塗るか後に塗るかは、テクスチャーで使い分けます。リキッドファンデを使う場合はコンシーラーを後に、パウダーファンデやクッションファンデの場合はコンシーラーを先に塗ると、境界が浮きにくいと感じています。混合肌の私は、Tゾーンはクッションで叩き込み、目の下と口角にはコンシーラーを後乗せするハイブリッド運用です。
混合肌向けのクッションファンデ選びについては、混合肌のクッションファンデ選び:Tゾーンだけテカらない5本で詳しく書いています。
化粧直しのコツ:ティッシュオフ→パウダー→重ね
どんなに朝の仕込みを整えても、脂性肌は午後に一度は化粧直しが必要になります。ここで間違った直し方をすると、逆に崩れが目立つ状態になってしまいます。私が3ヶ月試して落ち着いた手順を書きます。
1. まずはティッシュオフ
化粧直しでいきなりパウダーを重ねるのは避けたい行動です。皮脂の上からパウダーを乗せると、皮脂とパウダーが混ざって「白浮きした皮脂」になり、より不自然に見えてしまいます。まずティッシュペーパーを軽く肌に押し当てて、浮いた皮脂を吸わせます。強くこすらず、ぽんぽんと押す程度で十分です。あぶらとり紙は必要ならティッシュの後に使いますが、脂性肌の場合はあぶらとり紙で皮脂を取りすぎると、肌が「乾いた」と判断してさらに皮脂を出すので、使用は最小限にしています。
2. パウダーを薄く重ねる
ティッシュオフで表面の皮脂をリセットしたら、フェイスパウダーを薄く重ねます。パフやブラシで、皮脂の出やすい額と小鼻を中心に、軽く押さえるように乗せます。粉を乗せすぎると厚みでかえって崩れが目立つので、あくまで「薄く」を意識します。
3. コンシーラーを重ねるのは最小限に
朝塗ったコンシーラーが浮いてしまっている場合、まずティッシュで浮いた部分を軽く押さえて、上からパウダーで馴染ませます。それでも隠しきれないときだけ、綿棒の先にコンシーラーを少量取って、必要な箇所にピンポイントで乗せます。全体を塗り直すと厚みが増して余計に崩れるので、あくまで補修は最小限にとどめます。
4. 皮脂ブロック下地の粉状バージョンを持ち歩く
これは私の裏技ですが、皮脂ブロック下地のミニサイズや、皮脂吸着系のフェイスパウダーをポーチに入れておくと、化粧直しの精度が上がります。小鼻や額など、皮脂が特に出やすい部分にピンポイントで使うと、次の崩れまでの時間が延びます。
脂性肌 × コンシーラー まとめ
ここまでの話をまとめると、脂性肌のコンシーラー選びは次の順序で考えるのが現実的です。
- コンシーラー単体で完結させようとせず、皮脂ブロック下地とセットで運用する
- コンシーラーはオイルフリー〜低油分・皮脂吸着パウダー入り・セミマットの3条件で絞る
- カバーしたい対象(ニキビ跡/クマ/毛穴/色ムラ)で最適な1本は変わる
- 塗り方は「薄く点で」が原則、面で塗るのは避ける
- 化粧直しはティッシュオフ→パウダー→部分補修の順で最小限に
私自身の運用としては、Tゾーンにセザンヌの皮脂ブロック下地を仕込んで、目の下のクマにはキャンメイクを、小鼻の赤みにはセザンヌのストレッチコンシーラーを、はっきり隠したいニキビ跡には the SAEM を使い分けるという「3本使い分け+下地」体制に落ち着きました。1本で全部を賄おうとするより、目的別に薄く使い分けるほうが崩れが少ないのが、脂性肌のコンシーラー運用の実感です。
よくある質問
Q1. 脂性肌のコンシーラーはドラッグストアでも十分ですか?
A. 十分に選択肢があります。セザンヌ ストレッチコンシーラー、キャンメイク カバー&ストレッチ、ヴィセ フィルアップ、excel オイルインクッションはいずれもドラッグストアで入手できます。皮脂ブロック下地とセットで運用すれば、プチプラでも夕方までの崩れをかなり抑えられます。デパコスの高価格帯コンシーラーは仕上がりのなめらかさで優位性がありますが、脂性肌にとって最重要な「皮脂で崩れにくい」という観点では、プチプラの皮脂吸着系処方でも十分戦えます。ただし相性には個人差があるので、可能ならまずミニサイズやテスターで試すのがおすすめです。
Q2. 脂性肌でもオイルフリーだけを選べばいいですか?
A. 完全なオイルフリー処方だけを選ぶと、逆に密着不足で崩れることがあります。脂性肌は皮脂は出ますが、水分は不足している「インナードライ」タイプが多く、油分を極端にゼロにするとコンシーラーが肌に乗らずに毛穴に沈み込みます。オイルフリー、あるいは低油分でも水性ジェルベースのしっとり感があるものを選ぶのが実践的です。皮脂と水分は別軸の悩みで、水分は与えつつ皮脂だけを抑える発想が現実的です。
Q3. Tゾーンだけ皮脂ブロック下地を使うのはなぜですか?
A. 全顔に塗ると乾燥エリアがつっぱって、そこから崩れが発生するからです。皮脂ブロック下地は皮脂吸着パウダーで肌の水分も一緒に吸ってしまう性質があり、乾燥エリア(目の下、口周り、頬の中央)に塗ると乾燥崩れの原因になります。Tゾーンだけに絞って使うことで、皮脂由来の崩れと水分不足由来の崩れを、それぞれの原因に合わせて別々に対策できます。使い方の詳しい手順は前述の「組み合わせ塗り」の項目をご覧ください。
Q4. コンシーラーが夕方に浮くのを完全に防ぐ方法はありますか?
A. 「完全に防ぐ」というのは化粧品では標榜できず、実際に体感としても難しいのが正直なところです。脂性肌の場合、時間経過による皮脂の分泌は生理現象なので、朝の仕込みでどれだけ工夫しても、夕方までにいちどは化粧直しが必要になります。目標を「崩れゼロ」ではなく「崩れの目立たなさ」に置き換えて、朝の仕込みと昼の化粧直しの両方でコントロールするのが現実的です。効果には個人差があり、化粧品は医薬品ではありません。
Q5. 皮脂で崩れているのか乾燥で崩れているのか、どうやって見分けますか?
A. 崩れている部分にあぶらとり紙を軽く当ててみて、脂がにじむなら皮脂由来、脂がまったく付かないなら乾燥・密着不足由来です。両方混在するのが混合肌の典型で、部位ごとに原因が違うケースもよくあります。私の場合はTゾーンは皮脂由来、目の下と口角は乾燥由来という切り分けで、それぞれ別の下地とコンシーラーを組み合わせています。詳しい切り分けはコンシーラーが崩れる原因と、乾燥・皮脂別の直し方にまとめました。
Q6. 敏感肌でも脂性肌用のコンシーラーは使えますか?
A. 脂性肌向けのコンシーラーは皮脂吸着パウダーや収れん成分を含んでいることがあり、敏感肌の方は肌に合わない場合があります。使う前にパッチテスト(耳の後ろや腕の内側に少量塗って24時間様子を見る)を行い、赤みやかゆみが出ないか確認するのが安全です。パッチテスト済みと明記された商品でも、すべての人にアレルギーが起きないわけではありません。肌トラブルが起きているときは無理に隠さず、医師・薬剤師にご相談ください。
