「ノンケミカルって本当に白浮きしないの?」「薬用と書いてあるけど医薬品とは違う?」「敏感肌に使って大丈夫?」——イハダ 薬用UVスクリーンを手に取ったとき、私の頭にあったのもちょうどこの3つの疑問でした。
私は乾燥性敏感肌で、夏になるたびに日焼け止め選びに頭を抱えてきました。紫外線吸収剤が入っているものを塗ると頬がじりじりすることがあり、ノンケミカル処方に絞っていますが、「ノンケミカルでもSPF50+ PA++++が欲しい」「できれば有効成分入りで肌荒れにも対応したい」という条件で市場を見渡すと、候補がかなり絞られます。その中でイハダが浮かび上がった理由と、実際に2ヶ月以上使い込んだ率直な感想をここに記します。医薬品ではありません。
他のノンケミカル日焼け止めとのスペック比較表
「イハダを選ぶ意味があるか」を判断するために、同じノンケミカル処方の日焼け止めと並べます。
| 商品名 | 価格・購入 | SPF/PA | 処方タイプ | 薬用 | テクスチャ | 対象 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| イハダ 薬用UVスクリーン | ¥4,380Amazonで見る → |
SPF50+ / PA++++ | ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用) | 医薬部外品 | ジェル〜ミルク | 赤ちゃん(新生児除く)〜大人 |
| キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム | ¥2,200Amazonで見る → |
SPF50 / PA+++ | ノンケミカル(紫外線吸収剤無配合) | 化粧品 | セラムタイプ | 赤ちゃんも使用可 |
| キャンメイク マーメイドスキンジェルUV | ¥770Amazonで見る → |
SPF50+ / PA++++ | ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用) | 化粧品 | ジェル | 大人向け |
価格は商品カードで動的に表示しています。
比較表の補足: キュレルはノンケミカルですがPA+++止まりで、薬用有効成分は配合されていません。キャンメイクはSPF50+ PA++++のノンケミカルですが、化粧品区分のため「肌荒れを防ぐ」有効成分を持ちません。イハダだけが「ノンケミカル・薬用・PA++++」の3条件を重ねた処方です。これが私がイハダを選んでいる理由の核心です。
イハダ 薬用UVスクリーンとは:処方の基本を整理する
資生堂薬品のイハダブランドが展開する、医薬部外品の日焼け止めです。有効成分にグリチルリチン酸ジカリウムを配合しており、「肌荒れを防ぐ」効能が厚生労働省に承認されています。
紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)のみでSPF50+ PA++++を実現しており、紫外線吸収剤は配合されていません。無香料・低刺激設計で、新生児を除く赤ちゃんから大人まで使用できるとメーカーが公表しています。内容量は50ml。
医薬部外品と化粧品の違いについて
化粧品の日焼け止めは「肌荒れを防ぐ」という効能を標榜できません。医薬部外品は、有効成分の効能・効果が厚生労働省に承認されているため、この表記が可能です。「薬用=医薬品」ではなく「医薬部外品」ですが、化粧品と医薬品の中間に位置する区分で、有効成分の承認プロセスが化粧品より厳格です。
「肌荒れしやすい季節に日焼け止めでもケア成分が欲しい」という方にとって、この区分の違いは選択の根拠になります。
グリチルリチン酸ジカリウムとは
有効成分グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)は、甘草由来の成分で、抗炎症作用により肌荒れを防ぐ効果があるとされる成分です。イハダブランドの化粧水・乳液などにも共通して使われており、ライン使いとの相性も考慮されています。
メリット:実際に2ヶ月以上使ってよかった3つの点
メリット1:「ノンケミカル・薬用・PA++++」の3条件が1本に
正直、これだけでイハダを使い続ける理由のほとんどが説明できます。ノンケミカル処方でSPF50+ PA++++を実現している商品はそもそも少ない。その中で「肌荒れを防ぐ」有効成分まで入っているのはイハダを含めわずかです。
夏の峠を越えてノンケミカルを探しているとき、選択肢が少なすぎて別の何かで妥協を強いられることが多かった私にとって、「この1本で条件を全部満たせる」という安堵感は地味に大きかったです。
メリット2:白浮きが思ったより出ない
ノンケミカル日焼け止めの最大の懸念が白浮きです。酸化亜鉛・酸化チタンは白色粒子なので、塗り方によっては顔が真っ白になります。イハダの場合、ジェル〜ミルクのテクスチャで伸ばしやすく、肌になじんでいくと白さが落ち着いてきます。
顔全体に薄く均一に伸ばした後、10〜15秒ほど軽く押さえると、日常使いに差し支えないレベルに落ち着きました。ファンデーションを上から乗せる場合はほぼ気になりません。ノーファンデで外出する場合も、よほど光に当たった瞬間に「少し白いかな」という程度で、日常の通勤では問題なく使えています。
メリット3:無香料で朝のルーティンが快適
毎朝の洗顔後、化粧水・乳液・日焼け止めと続く工程で、日焼け止めに香りがあるとそこだけ浮きます。イハダは無香料なので、前後のスキンケアとの相性を気にしなくていいのが地味にうれしい点です。
特に花粉の季節や梅雨の蒸し暑い朝、肌がすでにくすんでいるタイミングで「刺激になりそうなものを全部排除したい」という気持ちになります。そのとき無香料・無着色・ノンケミカルという処方が心の安心感につながっているのは否定できません。
メリット4:ドラッグストアで手に入りやすい
SPF50+ PA++++のノンケミカル・薬用という条件だと、輸入ダーマコスメに頼りがちになります。ラロッシュポゼやアベンヌは条件を満たすものもありますが、価格帯や入手しやすさで迷うことがあります。
イハダはドラッグストア・薬局の一般品コーナーで比較的見かけやすい商品です。急に切らしたときも補充しやすく、継続使用のストレスが少ない点は実用面での大きなメリットです。
デメリット:正直に書く3つの弱点
デメリット1:価格がノンケミカル帯の中では高め
同じドラッグストアで手に入るノンケミカル日焼け止めと比べると、50mlで価格がやや高めの位置にあります(価格は上の商品カード参照)。顔・首・デコルテまで惜しまず塗ると消費が速く、1本あたりのコストを意識するようになりました。
「価格を見てから顔だけにしか塗らない」という使い方になると防御のカバー範囲が下がるので、コスパ最優先の方にはキャンメイクのマーメイドスキンジェルUVのほうが量を気にせず使えます。
デメリット2:トーンアップ・カラー補正機能はない
イハダはシンプルな日焼け止めです。ラロッシュポゼのトーンアップUVや、スキンアクアのトーンアップのような「くすみをカバーしながら日焼けも防ぐ」機能はありません。
朝の仕上がりの明るさや顔色の補正を求める場合は、別途化粧下地やトーンアップ下地を重ねる工程が必要になります。「日焼け止め1本でメイクを仕上げたい」という方には向いていません。
デメリット3:塗り直しが面倒
ノンケミカル日焼け止め全般の課題でもありますが、白色粒子が入っている分、日中に塗り直すと顔の白さが目立ちやすくなります。メイクの上から塗り直す場合はパフやスポンジで軽く押さえる方法が一般的ですが、外出先での作業としてはひと手間かかります。
日焼け止めスプレーと併用したり、UV効果のあるパウダーで塗り直す方法を取り入れると実用的です。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 紫外線吸収剤への反応歴があり、ノンケミカル処方を条件にしている敏感肌の方
- 「肌荒れを防ぐ」有効成分入りの日焼け止めを求めている方
- PA++++の最高クラスの防御力を日常使いに取り入れたい方
- 赤ちゃんや子どもと同じ日焼け止めを使いたい方
- 無香料・低刺激の処方をベースに置きたいゆらぎ肌の方
向いていない人
- トーンアップやカラー補正機能を日焼け止めに求める方
- コスパ最優先で量を惜しまず使いたい方
- BB・化粧下地との一本化を求める方
- 日中の塗り直しをシンプルに済ませたい方(スプレーや別商品との併用が実用的)
私の使い方:朝のルーティンへの組み込み方
化粧水・乳液の後、イハダ 薬用UVスクリーンをパール1.5個分(顔全体)を手のひらに出し、まず両頬・額・鼻・顎の5点に置いてから内側から外側へ均一に伸ばしています。
白浮きを抑えるために、最後に手のひら全体で顔を包むようにやさしく押さえるのが習慣です。日焼け止め後にファンデーションを重ねる日は問題なく、ノーファンデの日は首まで同じように塗り広げています。
日中の塗り直しは、外出2〜3時間後にUVパウダーをブラシでのせる形にしています。イハダを直塗り直しするのは帰宅後の日焼け止め塗り直し目的でのみ、という使い分けです。
よくある質問
Q. イハダ 薬用UVスクリーンは医薬品ですか?
A. 医薬品ではありません。イハダ 薬用UVスクリーンは「医薬部外品」です。化粧品と医薬品の中間の区分で、有効成分グリチルリチン酸ジカリウムが「肌荒れを防ぐ」効能で厚生労働省に承認されています。処方箋は不要で、ドラッグストアや薬局で購入できます。
Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?
A. メーカーは妊娠中・授乳中の使用可否について具体的な言及をしていないため、使用を検討される場合はかかりつけの産婦人科医・薬剤師にご相談ください。イハダはノンケミカル処方・無香料で成分をシンプルにした設計ですが、妊娠中の化粧品選びは個人の状態によって適切な選択が異なります。
Q. 子どもに使えますか?
A. メーカーは「新生児を除く赤ちゃんから大人まで使用可」と公表しています。ただし赤ちゃん・幼児への使用前は小児科医・薬剤師にご確認ください。初回は少量を目立たない部位でパッチテストしてから顔に使うことをおすすめします。
Q. キュレルのUVセラムとどちらを選べばいいですか?
A. 使用シーンと求める条件で分かれます。「ノンケミカルで十分、PA+++で日常使いには問題ない、キュレルラインで統一したい」という場合はキュレルが自然な選択です。「PA++++の最高防御力が必要、または肌荒れを防ぐ有効成分も欲しい」という場合はイハダが条件を満たします。どちらも初回はパッチテストから始めてください。
Q. 白浮きはしますか?
A. ノンケミカル処方の性質上、塗り方によっては白さが出やすいです。ただし伸ばして押さえる使い方で日常使いに支障ない程度に落ち着きます。ファンデーションを上から重ねる場合はほぼ目立たなくなります。ノーファンデで外出する場合、光の当たり方によっては少し白みが出ることがあります。
Q. 塗って肌荒れした場合はどうすればいいですか?
A. まず使用を中止してください。肌トラブルが続く場合は医師・薬剤師にご相談ください。「薬用」の表記は「全員に肌荒れが起きない」を保証するものではなく、有効成分の効能が承認されていることを示しています。初めて使う場合は耳の後ろや二の腕内側で少量のパッチテストをしてから顔に使うことで、リスクを下げられます。


