「ドラッグストアのヘアオイルを使っているけど、サロン品はそんなに違うの?」——そう思いながら、美容室でスタイリストに勧められたのがエルジューダ メロウセラムです。
サロン専売というだけで少し構えていましたが、いざ4週間使い続けてみると、ドライヤー後の毛先のまとまりと翌朝の手触りに変化を感じました。すべての人に向くわけではありませんが、ノーマル〜軟毛タイプには選択肢として考える価値があると思っています。
エルジューダ メロウセラムとは:エルジューダシリーズの中での位置づけ
ミルボン(Milbon)はプロ向けのヘアケア製品を手がけるサロン専売ブランドです。ドラッグストアではなく、美容室やサロン向け卸ルートで流通しているため、一般市販品と処方の方向性が異なります。
エルジューダシリーズはその中でも「アウトバス(洗い流さない)トリートメント」に特化したラインで、髪質や悩みに応じて複数のアイテムに分かれています。
| ライン名 | 向いている髪質 | 特徴 |
|---|---|---|
| エルジューダ メロウセラム | ノーマル髪 | バオバブエキス×アルガンオイルでしっとり柔軟 |
| エルジューダ FOオイル / FO | ダメージ毛・カラー毛 | フラーレン配合でダメージヘアの補修 |
| エルジューダ グレイスオン エマルジョン | ハイダメージ毛 | エマルジョン(乳液)タイプ、重めの補修 |
| エルジューダ エマルジョン | 細い・やわらかい髪 | 軽めの乳液テクスチャー |
メロウセラムが「ノーマル髪向け」に設計されているのは、バオバブエキスの保湿によって本来の髪のしなやかさを引き出すというコンセプトによるものです。ハイダメージ毛への集中補修というより、健康的なノーマル髪にうるおいと柔軟さを加えることを目的にしています。
テクスチャーと使い心地:とろみセラムの感触とドライヤー前後の使い方
メロウセラムの質感は、名前の通り「セラム(美容液)」に近いとろみのある仕上がりです。私が初めて手に出したとき、ヘアオイルのようにさらっとした油感でもなく、ヘアミルクのような乳化感もない、その中間の独特のテクスチャーに少し驚きました。
手のひらへのなじみ方
1プッシュ程度を手のひらに出すと、少量でも伸びが良く、手のひら全体にすっと広がります。指の間にも通しやすく、毛束にまんべんなくなじませやすい質感です。べたっとした油感は少なく、塗布直後の手のひらにも過度な残留感がありません。
使い方:ドライヤー前とドライヤー後
ドライヤー前(推奨) タオルドライ後の半乾き状態で、毛先から中間にかけて手ぐしで通しながらなじませます。その後ドライヤーで乾かすと、熱保護の役割を果たしながらキューティクルを整えてくれます。
ドライヤー後 乾いた状態でも使えます。少量(0.5〜1プッシュ)を毛先になじませるだけで、手触りが変わります。ただし量が多すぎるとべたつくため、ドライヤー後の使用は少量を意識するのが大切です。
香り
フルーティーフローラル系の香りで、強すぎず、つけた直後だけ感じる程度の主張です。柔軟剤の香りとバッティングしやすいタイプではなく、使いやすい香り設計だと感じました。
主な成分:バオバブエキス・アルガンオイル・ケラチン補修
エルジューダ メロウセラムの特徴的な3成分を確認します。
加水分解バオバブエキス:保湿と柔軟性
バオバブ(アフリカ原産の植物)のエキスを加水分解処理したもので、水溶性の保湿成分として機能します。髪に水分を届けやすい形になっており、乾燥しやすいノーマル髪のパサつき感を和らげ、しなやかさを引き出す目的で配合されています。
アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル):補修と艶感
モロッコ原産のアルガン樹の種子から得られる植物性オイルです。ビタミンE(トコフェロール)や不飽和脂肪酸を含み、キューティクル表面をコートしてツヤを与えます。美容系ヘアケアで「モロッカンオイル」として知られる成分と同じ系統で、熱ダメージを受けたキューティクルへの保護作用が期待されています。
カルボキシメチルジスルフィドケラチン(羊毛由来):ケラチン補修
髪の主成分であるケラチンタンパク質の誘導体で、カラーやパーマで傷んだ髪のタンパク質成分へアプローチする目的で配合されています。「補修」という言葉はよく使われますが、一度ダメージを受けた毛髪繊維を元通りに戻すことはできません。ただし、失われたケラチン成分の隙間を埋めるようなアプローチで、手触りや指通りの改善を感じやすくなります。
4週間使い続けた変化:まとまり・ツヤ・手触り
私はもともとノーマル〜軟毛タイプで、毛量は普通、カラーは年に2〜3回程度です。毛先が乾燥しやすく、ドライヤー後に広がりが出るという悩みがありました。
1週間目
使い始めて数日は、ドライヤー後のまとまりが以前より少し落ち着いた印象です。これまで使っていたドラッグストア品のヘアオイルと比べると、べたつきが少なくナチュラルな仕上がりに感じました。
2〜3週間目
毛先の手触りが徐々に変わってきました。乾燥後のパサつき感がやわらぎ、指でとかしたときの引っかかりが少なくなっています。ドライヤー後に「手触りがいい日」の頻度が上がった感覚です。
4週間目
もとの髪質を大きく変える、というほどの変化はありません。ただ「ドライヤー後にまとまっている状態が続く」という意味では、蓄積的な変化があったと思います。翌朝の髪のツヤが以前より出やすくなった気がしていて、寝起きの扱いやすさにも違いを感じています。
これらはあくまで私自身の体感であり、効果の感じ方には個人差があります。
メリット:4週間使って実感したよかった点
4週間の使用を通じて感じた具体的なメリットは次の3点です。
- ドライヤー後のまとまり感が上がる: 毛先がばらつきにくくなり、くせが出にくい状態でドライが仕上がります。まとめ髪にするときの下地として使いやすいです
- べたつきが少なく軽い仕上がり: オイルタイプのヘアケアはべたつきが気になることもありますが、メロウセラムのセラム質感は塗布後の手のひらにも過度な残留感がなく、髪に使った後も重くなりすぎません
- 翌朝の指通りが変わる: ドライヤーの熱ダメージを和らげながら乾かした日は、翌朝の寝ぐせがつきにくく、ブラシが通りやすい状態になっていました
デメリット:正直に感じた気になる点
同じく正直に書くと、気になる点も3つあります。
- 剛毛や超ハイダメージ毛には補修力が物足りない: ノーマル髪向けのセラムのため、ブリーチや縮毛矯正のダメージが深刻な場合には、より補修力が強い製品の方が向いています
- 「濡れ感ツヤ」は出ない: ヘアオイルのような濡れ感・ウェット感のツヤは苦手な仕上がりです。しっとり系のナチュラルツヤであり、スタイリング剤的な濃いツヤを求める方には期待値と違う可能性があります
- サロン品のため価格が高め: ドラッグストアのヘアオイルと比べると単価が高い点は事実です。毎日使う習慣がある場合、120mlがどのくらいもつかを意識した上で選ぶ必要があります
向いている髪質と向いていない髪質
向いている髪質
- ノーマル〜軟毛タイプ: もともとの設計対象。バオバブエキスの保湿とアルガンオイルのコーティングが、健康的なノーマル髪のうるおいとまとまり感を底上げしやすい
- パサつきは気になるがダメージが深刻ではない: カラー頻度が低く、毛先の乾燥感を和らげたい人
- 香りや仕上がりにこだわりたい: ドラッグストア品では満足できなくなってきた人
- 美容室でプロに勧められる品質を自宅で使いたい: サロン専売という処方への信頼感が購入動機になる
向いていない(物足りない可能性がある)髪質
- 剛毛・太い髪: セラムのテクスチャーは比較的軽いため、しっかりまとめたい剛毛タイプには物足りないかもしれません。油分が多めのオイルタイプの方が向いている場合があります
- ブリーチ毛・超ハイダメージ毛: ケラチン補修成分の配合はありますが、深刻なダメージへのアプローチとしては補修力が不十分に感じる可能性があります。同シリーズのFOオイルや、よりリッチな補修設計の製品を検討するのも選択肢です
- ヘアオイル特有のツヤ感を求める: とろみセラムの仕上がりはしっとり系で、オイル特有の「濡れ感ツヤ」は出にくいです
サロン専売品とドラッグストア品の違い:正直なところ
サロン専売品がドラッグストア品より「優れている」とは一概に言えません。ただ、異なる点はあります。
処方の方向性の違い サロン専売品は美容師がプロとして顧客に勧める前提で設計されているため、成分の選択や配合比率が「プロ基準」の基準で作られているケースが多いです。エルジューダで言えば、加水分解バオバブエキスとカルボキシメチルジスルフィドケラチンの組み合わせは、ドラッグストア品では見かけない成分設計です。
価格と量の関係 サロン品は確かに単価が高いです。ただし、1プッシュあたりの使用量が少なくて済む場合もあり、120mlが思ったより長持ちすることも多いです。
「本当に差があるか?」という正直な感想 毎日のケアをきちんとしている前提であれば、差は「劇的」ではなく「着実」です。ドラッグストア品で仕上がりに不満が出てきた段階で、次のステップとしてサロン品を試すのが合理的な順番だと思います。
エルジューダ メロウセラム vs パンテーン ミラクルズ ヘアオイル:比較
アウトバストリートメントとして比較されやすい2製品を並べてみます。
| 項目 | エルジューダ メロウセラム | パンテーン ミラクルズ シルキーリペア ヘアオイル |
|---|---|---|
| テクスチャー | とろみセラム | さらさらオイル |
| 主な配合成分 | バオバブエキス・アルガンオイル・ケラチン | 熱保護成分・サルフェート無添加処方 |
| 向いている髪質 | ノーマル〜軟毛(しっとり系) | 細い猫っ毛・軽い仕上がり希望 |
| 価格帯 | ¥2,192Amazonで見る → |
¥1,528Amazonで見る → |
| 流通チャネル | サロン専売 | ドラッグストア・EC広く流通 |
| 仕上がり | しっとりまとまり感 | さらり軽い仕上がり |
| ケラチン補修 | あり | 記載なし |
パンテーン ミラクルズは「熱から守りながら軽く仕上げる」が得意で、エルジューダ メロウセラムは「保湿とまとまり感をしっとりプラスする」というコンセプトの差があります。猫っ毛でボリュームを潰したくない場合はパンテーン、ノーマル髪でしっとり感を足したい場合はエルジューダという選び方が合理的です。
使用上の注意と肌への配慮
アウトバストリートメントは毛先〜中間を中心につける製品です。頭皮に直接多量につけることは想定されていません。頭皮に赤みやかゆみが出た場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科医または薬剤師にご相談ください。
製品は医薬品ではなく化粧品カテゴリのアイテムです。成分への感受性は個人差があります。
よくある質問
Q. エルジューダ メロウセラムはドラッグストアで買えますか?
A. ミルボンはサロン専売ブランドのため、基本的にドラッグストアでは販売されていません。美容室での購入が代表的なルートですが、Amazon や楽天市場でも入手可能です。ただしECでは並行輸入品や旧品が混在するケースもあるため、正規品であることを確認できる販売元から購入するのがおすすめです。
Q. エルジューダシリーズはどのラインが一番人気ですか?
A. 一般的にFOオイルやFOが、カラーダメージ毛向けということで使用者の幅が広く話題になりやすいです。メロウセラムはノーマル髪向けという設計のため、ターゲットが明確な分「自分の髪質に合っている」と感じた人からの評価が高い傾向があります。
Q. 毎日使っていい量の目安はどのくらいですか?
A. ショート〜ミディアムで1プッシュ、セミロング〜ロングで1〜2プッシュが目安です。量が多すぎるとべたつきや根元のペタンとした仕上がりにつながるため、少量から始めて調整するのが失敗しにくいやり方です。
Q. エルジューダ メロウセラムはカラーダメージ毛にも使えますか?
A. 使えます。ただし、カラーダメージが深刻な場合は補修力が不足すると感じる可能性があります。カラーをよくする方は、エルジューダ FOオイルや、よりリッチな補修系アイテムとの比較も検討してみてください。
Q. 4週間使って効果がなかった場合はどうすればいいですか?
A. まず使用量と使い方を見直してみてください。タオルドライが不十分で髪が濡れすぎていると成分がなじみにくいです。また、自分の髪質がノーマル髪ではなく剛毛や超ダメージ毛だった場合は、そもそものターゲット設計と合っていない可能性があります。その場合は補修力の高い他のラインへの切り替えを考えるのが現実的です。
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