「サロン専売って、ドラッグストアのヘアオイルと何が違うの?」——これは美容室でスタイリストにエルジューダを勧められたとき、私が最初に思ったことです。値段も入手ルートも違うのに、仕上がりで体感できる差があるのか、それとも"サロン品"というラベルに乗せられているだけなのか。
フィーノ プレミアムタッチ ヘアオイルはドラッグストアで手軽に買えてコスパも良く、実際に使っていて不満はありませんでした。だからこそ「エルジューダに乗り換える意味があるか」を冷静に判断したかったのです。
4週間、2本を交互に使い比べた結果から言うと、どちらが優れているかという話ではなく、向いている髪質と目的が違います。ノーマル〜軟毛でまとまりのなさやパサつきを感じている方にはエルジューダが合いやすく、ダメージ毛を毎日サッとコーティングしたい方にはフィーノが向いています。その違いがどこから来るのかを、成分・テクスチャー・コスパ・入手しやすさ・髪質適性の5軸で整理します。
スペック比較表
| 項目 | ミルボン エルジューダ メロウセラム | フィーノ プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアオイル |
|---|---|---|
| ブランド | ミルボン(サロン専売) | フィーノ(ドラッグストア) |
| 容量 | 120ml | 70ml |
| 価格・購入 | ¥2,192Amazonで見る → |
¥1,270Amazonで見る → |
| 主な成分 | バオバブエキス・アルガンオイル・ケラチン補修成分 | 濃密Wオイル(ジメチコノール・ポリシリコーン-13) |
| 成分の方向性 | 天然系保湿・補修 | シリコーン系コーティング |
| テクスチャー | サラッとしたセラムタイプ | オイルタイプ・軽い仕上がり |
| 向いている髪質 | ノーマル〜軟毛・クセ毛 | 全髪質(特にダメージ・カラー毛) |
| 使用タイミング | タオルドライ後・ドライヤー前後どちらでも | ドライヤー前後どちらでも |
| 入手ルート | 美容室・公式オンライン | ドラッグストア・ネット通販 |
| 香り | フローラル系(ミルボン特有) | グレースフローラル |
最大の違い:ブランド・処方・流通の差
サロン専売 vs ドラッグストアの意味
エルジューダは「サロン専売」ですが、これは単に「美容室でしか売らない」という販売チャネルの話ではありません。プロが施術後に仕上げとして使うことを想定した処方設計になっており、素材選定の基準や品質管理の方針がドラッグストア品とは異なります。
ただし、「サロン専売だから必ず良い」というわけでもありません。施術後のダメージを補修したい方に向けて設計されている製品(エルジューダの他ラインなど)もあれば、エルジューダ メロウセラムのようにノーマル髪のコンディションを整えることを目的にした製品もある。サロン専売品の中でも、自分の髪質に合ったものを選ぶ必要があります。
フィーノは大量生産・大量流通を前提に設計されており、コスト効率と使いやすさ、全髪質対応という方向で最適化されています。「誰が使ってもある程度まとまる」という汎用性の高さは、フィーノの大きな強みです。
処方の方向性の違い
エルジューダ メロウセラムの処方核心は「加水分解バオバブエキス」と「アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)」、そして「カルボキシメチルジスルフィドケラチン(羊毛由来)」です。バオバブエキスは保湿とやわらかさをもたらし、アルガンオイルは髪のツヤと柔軟性をサポートします。ケラチン補修成分は損傷したたんぱく質構造への補修アプローチとして配合されています。
フィーノの処方核心は「濃密Wオイル(ジメチコノール・ポリシリコーン-13)」という2種類のシリコーン系成分です。ジメチコノールは大きな分子でキューティクル表面に膜を張り、ポリシリコーン-13は柔軟性の高いポリマーで均一なコーティング層を形成します。この組み合わせで「コーティング力はしっかり、仕上がりは軽め」というバランスを実現しています。
天然系保湿・補修アプローチ(エルジューダ)とシリコーン系コーティングアプローチ(フィーノ)は、どちらが優れているということではなく、髪の状態と求める仕上がりによって適不適が分かれます。
ミルボン エルジューダ メロウセラムの使用感
4週間、エルジューダ メロウセラムをタオルドライ後に1〜2プッシュ手に取り、毛先から中間部にかけてなじませてからドライヤーで乾かしました。
最初に気づいたのは、テクスチャーのサラッとした軽さです。「オイル」という言葉からもっとベタついたものを想像していましたが、手に取った瞬間に「あ、セラムだ」という印象でした。髪に伸ばしたときも重さがなく、軟毛の私にはこれが助かりました。重いオイルを使うと根元が潰れてしまうことがあるのですが、エルジューダではその心配がほぼありませんでした。
ドライヤー後の仕上がりは「しっとりまとまっている」という感覚です。ツヤというより、髪が落ち着いてまとまっている状態。朝起きたときの手触りも、何もしていない日よりなめらかで、ブラシの通りが良かったです。
気になった点は、効果の実感に少し時間がかかること。1週間目はそこまで違いが分からず、2週間目以降から「あ、落ち着いてきた」という体感が出てきました。即効性を求めている方には、エルジューダのアプローチは向かないかもしれません。
フィーノ プレミアムタッチ ヘアオイルの使用感
同じ4週間、フィーノをドライヤー前後で使い分けながら試しました。
フィーノの特徴は、1プッシュで即座に「まとまった」感が出ることです。ドライヤー前につけると熱から守りながらツヤ感が出て、ドライヤー後につけると仕上げのツヤとサラサラ感が加わります。どちらのタイミングでも使えるという柔軟性は、忙しい朝に助かります。
香りはグレースフローラルで落ち着いた香りです。オフィス利用でも主張しすぎない強さで、私はこの香りは好きです。ただし、無香料・微香料を好む方には気になる場合があります。
カラーとパーマを繰り返したときの髪に使うと、コーティング感が分かりやすく出ました。開いたキューティクルをカバーしてくれる感覚があり、まとまりにくい日のダメージ毛には即効性があります。
一方で、私の軟毛・ノーマル髪に使ったときは、2プッシュつけると少し重さを感じることがありました。1プッシュに抑えればほぼ問題ありませんでしたが、軟毛・猫っ毛の方は量の調整が重要です。
5項目で比較
1. 成分の方向性
エルジューダはバオバブエキスとアルガンオイルという天然由来成分に、ケラチン補修成分を組み合わせた処方です。髪の内部からうるおいを補うアプローチで、使い続けることで髪本来のコンディションが整いやすくなるという設計思想を持っています。
フィーノは2種のシリコーン系オイルによるコーティングがメイン処方です。髪の表面を均一に保護することで、即座にまとまりとツヤを引き出します。補修というより「今日を快適に過ごすためのコーティング」という方向性です。
どちらが良いかは目的次第で、長期的なコンディション改善を求めるならエルジューダ、即効性とコスパを重視するならフィーノが合います。
2. テクスチャーと使用感
エルジューダのテクスチャーはサラッとした水のようなセラム感で、軽さが最大の特徴です。軟毛・細毛でもペタッとしにくく、根元近くにつけることもできます。
フィーノはオイルらしいとろっとしたテクスチャーで、エルジューダよりは重さがあります。とはいえ市場に出ているヘアオイルの中では軽めの部類で、「べたつきが気になった」という感覚は私にはありませんでした。
3. 価格・コスパ
価格については
¥2,192Amazonで見る →と
¥1,270Amazonで見る →を参照してください。
エルジューダは120ml、フィーノは70mlという容量の差があります。ml単価で見ると差は圧縮されますが、購入しやすさの敷居はフィーノの方が低いです。エルジューダは美容室か公式オンラインで購入が基本になるため、急に切れたときにすぐ補充できません。
フィーノはドラッグストアで翌日に買えるという気軽さがあり、ストックを切らしても困りにくい。この「手に入れやすさ」はコスパの一部だと私は考えています。
4. 入手しやすさ
エルジューダはサロン専売のため、購入ルートが限られます。美容室に行ったついでに買うか、公式オンラインショップで注文するかが主な選択肢です。Amazonや楽天でも出品されていることがありますが、正規ルート品かどうか確認が必要です。
フィーノはドラッグストア・ホームセンター・ネット通販など、どこでも手に入ります。セールや割引クーポンが使いやすいのもドラッグストア品ならではのメリットです。
5. 向いている髪質
エルジューダ メロウセラムは、ノーマル〜軟毛・クセ毛の方向けに設計されています。健康的な髪にうるおいと柔軟性を加えることを目的にしているため、ハイダメージ毛や極端な乾燥毛の方には補修力が物足りない場合があります。
フィーノは全髪質対応を謳っており、特にカラーやパーマでダメージを受けた髪に向いています。即効のコーティング効果でまとまりが出やすいため、ダメージ毛の日常使いに適しています。
どちらがおすすめか
ミルボン エルジューダ メロウセラムがおすすめな人
- 髪質がノーマル〜軟毛で、オイルが重くなりやすい方
- ドライヤー後のまとまりと、翌朝の指通りの良さを重視する方
- 長期的に髪のコンディションを整えたいと考えている方
- サロンの仕上がりに近い手触りを自宅で再現したい方
- 軽めのテクスチャーで根元への影響を気にせず使いたい方
エルジューダ メロウセラムは、即効性より持続的な変化を求める方に向いています。「最初の1週間で劇的に変わった」という体感は少ないかもしれませんが、2〜3週間使い続けると、髪全体の柔軟さとまとまりが変わってきます。
フィーノ プレミアムタッチ ヘアオイルがおすすめな人
- カラーやパーマを繰り返しているダメージ毛の方
- 毎日サッとつけて、即座にまとまりを出したい方
- 価格を抑えながら日常のヘアケアをしたい方
- ドラッグストアで手軽に補充できることを重視する方
- ドライヤー前後どちらでも使える柔軟性を求める方
フィーノは「使った日その日に差が出る」即効性と、全髪質に対応する汎用性が魅力です。特別な知識がなくてもある程度まとまる仕上がりが得られるため、ヘアオイル初心者の方にも扱いやすいです。
私の使い分け方
4週間試した結果、私はケースで使い分けるスタイルに落ち着きました。
ノーマルな状態の日、時間に余裕があってじっくりケアしたいときはエルジューダを選びます。翌朝の指通りを重視したい日や、ヘアアレンジを楽しみたい日に使うと違いが実感しやすいです。
逆に、夜が遅くなってドライヤーを手早く終わらせたいとき、カラー直後でダメージが気になるときはフィーノを選びます。1プッシュで即まとまる安心感があるので、忙しい日の時短ケアとして使っています。
「どちらか1本を選んでください」と言われたら、私のノーマル〜軟毛の髪質ならエルジューダを選びます。ただし、ダメージが強い時期や、コスパを優先したい方にはフィーノの方が失敗が少ないと思っています。
気になる点
エルジューダ メロウセラムの気になる点
入手ルートが限られることが一番の課題です。近くに取り扱い美容室がない場合、公式オンラインかセレクトショップ経由になります。また、ハイダメージ毛や極度の乾燥毛には補修力が追いつかない場合があり、その場合はエルジューダの他ライン(FOオイルやグレイスオンシリーズ)の方が合います。
サロン専売とはいえ、ネット上には正規品かどうか分かりにくい出品もあります。購入は公式ルートか、取り扱い美容室で購入するのが確実です。
フィーノ プレミアムタッチ ヘアオイルの気になる点
シリコーン系のコーティング主体の処方のため、積み重なりが気になる方もいます。週に1〜2回はシャンプーをしっかり泡立ててすすぐことで、コーティング成分の蓄積をリセットできます。
軟毛の方は量の調整が重要で、2プッシュ以上つけると根元がペタッとしやすいです。私は軟毛の部分には0.5〜1プッシュに抑えています。
香りについては、グレースフローラルは万人受けする香りですが、無香料製品が好みの方には強く感じる場合があります。個人差があるため、ドラッグストアで香りをテスターで確認できれば安心です。
よくある質問
Q. エルジューダとフィーノは同時に使ってもいいですか?
同時に使うことはあまりおすすめしません。2本分の成分が同時に髪に乗ると、量が多くなりすぎてべたつきやすく、特に軟毛の方には負担になります。「週によって使い分ける」「ドライヤー前はエルジューダ、ドライヤー後の仕上げにフィーノを少量」といった使い方は工夫次第で可能ですが、基本はどちらか1本を使い切るスタイルが管理しやすいです。
Q. エルジューダはノーマル髪以外には使えないですか?
エルジューダシリーズ全体はノーマル髪だけでなくさまざまな髪質向けのラインナップがあります。メロウセラムはノーマル〜軟毛向けですが、ハイダメージ毛ならエルジューダ FOオイルやグレイスオンシリーズが設計上より合います。自分の髪質・悩みに応じて、エルジューダの中でも適したラインを選ぶことが大切です。
Q. フィーノは毎日使っても大丈夫ですか?
フィーノは毎日使用可能ですが、1回の使用量を適切に調整することが重要です。特に軟毛や細毛の方は1プッシュ以下に抑えると使いやすいです。また、シリコーン系成分が蓄積しやすいため、週1〜2回はしっかり洗浄するシャンプーを使うことで頭皮と髪をリセットするとよいです。
Q. サロン専売品を美容室以外で買うのは正規品ですか?
ミルボン公式のオンラインショップや、正規取り扱いとして認定されたショップで購入する場合は正規品です。フリマアプリや一部ネット通販では並行輸入品や出所不明の商品が混在することがあります。品質と安全面を考えると、公式または美容室での購入が確実です。
Q. フィーノの「70ml」という容量は少なくないですか?
70mlは小さく見えますが、1回の使用量が1〜2プッシュ程度の軽いテクスチャーのため、毎日使用しても1〜2ヶ月以上持つことが多いです。実際に私が使ったときは、1日1〜2プッシュのペースで2ヶ月以上使えました。容量あたりのコストパフォーマンスは、数字ほど悪くありません。
Q. エルジューダはどのタイミングで使うのが正しいですか?
タオルドライ後のまだ髪が濡れている状態でつけ、すぐにドライヤーで乾かすのが基本の使い方です。乾かした後にさらにつけることもできますが、つけすぎになりやすいため、最初はタオルドライ後の1回だけ試してみてください。適量は毛量に応じて1〜3プッシュ程度です。