カラーとブリーチを繰り返している私の髪は、ドライヤーをかけるたびに毛先が広がります。翌朝には必ず「昨夜整えたのに、なぜ?」という状態になって、結局まとめ髪で誤魔化す日が増えていました。
そんなとき美容師の友人に勧められたのが、ミルボン ジェミールフラン メルティバターバームです。「固形バームって使いにくそう」と思いながらも試してみたところ、4週間後には就寝前のケアが楽しみになっていました。
この記事では、4週間使い続けた私の体感と、固形バームならではの使い方のコツをまとめます。
ミルボン ジェミールフランとは:ブランドと処方の概要
ミルボン(Milbon)は美容室専売を主軸とするプロ向けヘアケアブランドです。理容・美容業界向けに厳選した処方を展開してきたブランドが、一般向けに市販展開したシリーズのひとつが「ジェミールフラン」です。
メルティバターバームは、その名の通り「溶けるバター」のような固形バームタイプのアウトバストリートメント。手のひらの温度で少量がすっと溶け、そのまま毛先になじませる設計です。
主な成分の特徴は次の通りです。
- シアバター×植物性バターのW配合:乾燥した毛先をしっとりコートし、広がりやクセを落ち着かせる
- ケラチン(羊毛由来)配合:毛髪の主成分に近いケラチンを外側から補給し、内部からうるおいをアプローチする
- 洗い流さないタイプ(アウトバス):ドライヤー後や就寝前につけて、翌朝までまとまりをキープする
ミルボンのサロン品質処方を市販価格で手に入れられるという点は、コストパフォーマンスとして際立っています。
4週間使用レポート:週別の変化
1週目:固形バームの使い方に慣れる
最初の1週間は、量の加減をつかむのに時間がかかりました。「どのくらい取ればいいか」がわからず、最初は多く取りすぎてべたべたになることが2回ありました。
コツをつかんだのは3日目です。爪の先ほどの量(小豆1粒くらい)を指先で取り、両手のひらで温めてからなじませると、ちょうどよい仕上がりになりました。
1週目の変化として感じたのは「ドライヤー後の毛先のごわつきが少し和らいだ」という感覚。劇的な変化ではなく、「なんとなく落ち着く」というレベルでした。
2週目:翌朝の広がりが変わってくる
2週目から、就寝前につけて翌朝に効果を感じるようになってきました。それまでは枕との摩擦で毛先が広がって起きていたのが、バームのコーティングのおかげで表面がまとまった状態で朝を迎えられるようになりました。
特に気になっていたカラーによるパサつきへの効果が出始めたのも2週目です。毛先のぱさぱさした手触りが「しっとり」とまではいかないものの、「硬くてごわついている」という感触が和らいでいました。
3〜4週目:毎日のルーティンに定着
3週目以降は使い方が完全に定着しました。就寝前のスキンケアの後、バームを小豆1粒分取って手でなじませ、毛先〜中間部分につけてから就寝する流れが自然になりました。
4週目を終えた時点での体感は次の通りです。
- 翌朝の毛先の広がりが明らかに落ち着いた
- ドライヤー後の毛先の手触りが柔らかくなった
- 爪の先ほどの量でコントロールしやすいため、べたつき失敗がほぼなくなった
メリット:4週間使って良かった5つの点
メリット1:量のコントロールがしやすい
液体のヘアオイルと違い、固形バームは「取りすぎ」が起きにくいのが最大の利点です。指先で少量取って手のひらで確認しながら伸ばすという手順で、量の加減を自分でコントロールできます。
液体オイルで「気づいたらシュッとしすぎてべたべたになった」という経験がある方は、固形バームに切り替えると失敗が減ります。
メリット2:翌朝のまとまりが持続する
「夜につけて翌朝まで効果が続く」という設計がしっかり機能していると感じました。寝返りなどで枕と摩擦が起きる就寝中、シアバターのコーティングが毛先をガードしてくれる感覚があります。
朝起きた後の毛先の状態が、バームを使う前と比べて明らかに違います。以前は枕から頭を上げた瞬間に毛先が広がっていましたが、バームを使った翌朝は毛先がまとまったまま落ち着いています。
メリット3:ハンドクリーム兼用で旅行・出張に便利
メルティバターバームはハンドクリームとしても使えるマルチユース設計です。旅行のポーチにヘアケアと手の保湿を1つにまとめられるのは、荷物を減らしたい場面で助かります。
手の甲につけると、じんわり保湿されてしばらくしっとり感が続きます。指先の乾燥が気になる冬場は、ヘアに使った後の残りを手に塗るだけで保湿が完了するのが気に入っています。
メリット4:サロン品質のケラチン処方
ケラチン(羊毛由来)配合という処方は、美容室でのケラチントリートメントほどの効果ではありませんが、毛髪の外側から近い成分を届けるという点でダメージヘアへの補修アプローチがあります。
特にカラーで失われやすいタンパク質成分に外側からアプローチしてくれる処方は、ミルボンのサロン知見が活かされていると感じます。市販の一般的なアウトバスオイルと比べると、補修成分への投資感が違います。
メリット5:バタースイーツ系の香りが心地よい
フローラル系とは異なる、どちらかといえばバタースイーツのような温かみのある香りです。就寝前につけるという用途にちょうど良く、強すぎず弱すぎない香り立ちは枕周りに広がっても気になりません。
デメリット:正直に書く3つの気になる点
デメリット1:固形バームに慣れるまで使い方が難しい
液体オイルやミルクと違い、固形バームは最初の1週間に使い方のコツをつかむ必要があります。多く取りすぎるとべたべたになり、少なすぎると効果が感じにくい。手のひらでしっかり温めてから伸ばすという手順が必須です。
ヘアオイルやヘアミルクに慣れている方は、最初の2〜3回は「こんなに少量でいいの?」と戸惑うかもしれません。
デメリット2:インバストリートメントの代わりにはならない
メルティバターバームはアウトバスタイプのため、週1〜2回のインバストリートメント(ヘアマスク)の代わりにはなりません。インバスで内部補修し、アウトバスで表面をコートするという役割分担が前提のアイテムです。
これ1本だけでダメージを補修したい、という目的には応えられないため、別途インバストリートメントとの併用が基本になります。
デメリット3:ダメージが深刻な場合は追加ケアが必要
ブリーチを何度も重ねた深刻なハイダメージ毛の場合、バームのコーティングだけでは広がりを抑えきれないことがあります。私自身も、ブリーチ後に時間が経って内部のタンパク質が抜けた状態の毛先は、バームを使っても翌朝に若干広がりが戻る感覚がありました。
深刻なダメージには、ケラチン補修を重視したインバストリートメントとの組み合わせ、もしくは美容室でのサロンケアとの並行をおすすめします。
N. ポリッシュオイルとの比較:固形バームvsリキッドオイル
私が以前使っていたのは ナプラ N. ポリッシュオイルです。2本を使い比べた観点で比較します。
| 比較項目 | ミルボン ジェミールフラン メルティバターバーム | ナプラ N. ポリッシュオイル |
|---|---|---|
| テクスチャー | 固形バーム(手で溶かして使う) | 液体オイル(さらっとしたオイル) |
| 主成分 | シアバター・植物性バター・ケラチン | ゴマ・ホホバ・シア脂など天然由来オイル |
| 量のコントロール | 固形なので取りすぎにくい | 液体なのでポンプ量の加減が必要 |
| 仕上がり | しっとり・まとまり感重視 | ツヤ感・軽い仕上がり |
| 乾いた髪への使用 | 少量なら可(就寝前ケアがメイン) | スタイリング仕上げとしても使える |
| 香り | バタースイーツ系(温かみのある香り) | マンダリンオレンジ&ベルガモット(柑橘系) |
| 向いている髪質 | 広がる・クセ毛・乾燥毛のまとまり重視 | 剛毛のまとめ・ナチュラルツヤ感重視 |
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選び方のポイントをひとことで言うなら、「翌朝のまとまりキープを重視するならミルボンバーム、スタイリング仕上げも兼用したいならN.ポリッシュオイル」です。
私は就寝前の夜ケアがメインの用途なので、今はミルボンバームをメインに使い、N.ポリッシュオイルを乾いた髪の仕上げ用としてサブで残す形に落ち着いています。
使い方のコツ:4週間で見つけた正しい使い方
基本の使い方(就寝前ケア)
- シャンプー・インバストリートメント後、タオルドライで水分を押さえる
- ドライヤーで8〜9割乾かす
- バームを爪先ほどの量(小豆1粒)取り、両手のひらで温める
- 指通りよく溶けてきたら、毛先→中間の順でなじませる(根元には極力つけない)
- そのまま就寝し、翌朝の広がり具合を確認する
量の目安(髪の長さ別)
- ショート:極少量(爪先のハーフ)
- ミディアム:小豆1粒程度
- ロング:小豆1粒〜2粒程度
液体オイルと異なり、固形バームは「少量から始めて足りなければ足す」という方向で調整する方が失敗が少ないです。最初から多く取ると手に余って捨てることになります。
インバストリートメントとの組み合わせ例
- 週1〜2回:ヘアマスク(インバス)でケラチン・アミノ酸による内部補修
- 毎日:ジェミールフランバーム(アウトバス)で熱保護・表面コート・翌朝まとまりキープ
この組み合わせで「補修は中から、コートは外から」という役割分担が成立します。
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- カラーやパーマで髪が広がりやすい
- 翌朝の髪の乱れが悩みで、就寝前のケアを強化したい
- 旅行・出張で荷物を減らしたいが、ヘアケアはしっかりしたい
- 固形バームのような量をコントロールしやすいテクスチャーが好み
- サロン品質の処方を自宅で試したい
向いていない人
- ヘアスタイリング仕上げ(乾いた髪への使用)がメインの人 → スタイリング兼用のオイルタイプがより向いている
- ブリーチを何度も重ねた深刻なハイダメージ毛の人 → バームのコーティングだけでは追いつかず、サロンケア+インバス補修との組み合わせが必要
- 香りが苦手、もしくは完全無香料にこだわる人 → バタースイーツ系の香りが苦手な場合は避けた方がよい
よくある質問
Q. 使い方は?入浴後のどのタイミングで使えばいいですか?
A. タオルドライ後のドライヤーで8〜9割乾かした後、就寝前に使うのが基本の使い方です。完全に乾いた状態でも使えますが、半乾きの状態の方がバームが馴染みやすく均一に広がります。量は髪の長さに応じて小豆1粒程度から始め、べたつきが出ない量を確認しながら調整してください。
Q. ハンドクリームとして使っても問題ありませんか?
A. 問題ありません。メルティバターバームはハンドクリームとしても使えるマルチユース設計になっています。指先の乾燥が気になるときにヘアケアの後の残りを手になじませると、シアバターのしっとり感が続きます。ただし皮膚に異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科の先生に相談してください。
Q. 翌朝の仕上がりはどうですか?効果が続きますか?
A. 就寝前につけた場合、翌朝の毛先のまとまり感が明らかに違います。私の場合(カラーダメージ・肩くらいのミディアム)は、4週間使い続けた今も毎日「バームありの翌朝」の差をはっきり感じています。ただし、ダメージの程度と量の加減によって個人差があります。最初の1週間は量を少なめに始め、翌朝の仕上がりを見て量を増やすかどうか決めるのが無難です。
Q. カラー毛・ブリーチ毛に使っても大丈夫ですか?
A. 問題なく使えます。カラー毛やブリーチ毛のパサつき・広がりへのアプローチがこの商品の主な用途のひとつです。ただし、ブリーチを何度も重ねた深刻なハイダメージ毛の場合は、バームのコーティングだけでは対応しきれないケースがあります。インバストリートメント(ヘアマスク)での内部補修との組み合わせをおすすめします。

