NARS ブラッシュ オーガズムの知名度を最初に聞いたとき、「チークにそんな名前をつけるブランドを使いこなせるのか」と少し気後れした記憶があります。
でも実際に頬にのせてみたら、名前の過激さとは真逆に、肌になじむ感覚が予想以上に穏やかでした。ピーチピンクにゴールドパールが配合されたパウダーチークで、血色感と艶が一度にまとまる——その設計が3週間使い続ける中で実感できたことを、ここに率直に残しています。
この記事でわかること
- NARS ブラッシュ N #ORGASM(4013N)の発色・粒子感・密着感の実体験
- イエベ・ブルベのどちらの肌にどう馴染むか
- ゴールドパールの主張度と、シーン別の使い方
- プチプラのキャンメイク・セザンヌとの質感の違い
- 向いている人・向いていない人の正直な評価
- よくある疑問(色浮き・ゴールドパール・崩れやすさなど)
化粧品の効果には個人差があります。医薬品ではありません。
NARS ブラッシュ オーガズムとは
NARSはカナダ発の高品質コスメブランドで、プロのメイクアップアーティストからも支持を受けています。ブラッシュ オーガズム(番号:4013N)はその中でも20年以上にわたって売れ続けている定番品。ピーチピンクをベースにゴールドパールをまぶしたパウダーチークで、ひとつのコンパクトで「血色感」と「艶」を同時に作れる設計になっています。
内容量は4.8g。日本では百貨店のコスメフロアやNARSの公式オンラインで購入できます。
NARSというブランド名は、創設者フランソワ・ナーズ氏の名前に由来します。1994年にニューヨークで創業し、発色の強さとアーティスティックな色展開で世界的な知名度を持っています。ブラッシュ オーガズムはそのコレクションの中でも「定番」の代名詞とも言えるアイテムで、美容雑誌のランキングやSNSでも繰り返し登場しています。
「なぜこれほど長く愛されているのか」と実際に使う前から疑問だったのですが、3週間使い続けて少しわかった気がします。「チークとしての発色」と「パールによる艶感」を別のアイテムで分けて作ろうとすると2ステップかかるところを、このひとつで完結できる。その便利さが、デパコス初心者にも上級者にも選ばれやすい理由のひとつだと感じています。
3週間使って気づいたこと
ブラシに少量取り、手の甲でトントンと払ってから頬骨の高い位置に乗せた最初の瞬間から、「粒子の細かさが違う」という感触がありました。セザンヌやキャンメイクのパウダーチークと比べると、ブラシを当てたときの肌との接点がよりなめらかで、ふんわりとした境目のないグラデーションになります。
ゴールドパールは思ったより主張が強め、というのが3週間使っての正直な印象です。曇りの日の室内ではピーチピンクの発色が素直に見えますが、外光が強い日や蛍光灯のオフィスでは、頬に細かいゴールドがきらめいて見えます。「チーク1本でハイライト代わりにもなる」と捉えれば嬉しい特性ですが、ナチュラル志向やオフィスで完全にマットに仕上げたい方には少しやりすぎと感じることがあります。
発色の持ちは1日を通じて安定していました。リキッドファンデのうえにベースパウダーを軽く重ねてから乗せる工程で、夕方の化粧直し前でも朝の70〜80%の状態を保っていました。クリームチークのように時間で崩れてくる感覚がなく、パウダー特有のフラットな密着感があります。
メリット:使って良かった3つのこと
1. 血色感と艶が一度に完成する
ピーチピンクの血色感とゴールドパールの艶感が同時に出るので、ハイライトを別で入れなくていい日が増えました。特に週末のやや丁寧なメイクで、工程を1ステップ減らせます。
2. パウダーの粒子がなめらかで境目が出にくい
ブラシに取って払ってから乗せると、頬骨に沿って自然にグラデーションになります。「チーク感」が出すぎず、肌の一部として溶け込む感覚です。
3. 4.8g の容量で使用感が長い
毎朝使っても3週間でほとんど残量が変わらず、1回あたりのコストは案外かかりません。プチプラを何度も買い替えるより、1本を丁寧に使い込む方が経済的なケースも出てきます。
デメリット:正直に気になった3つのこと
1. ゴールドパールの主張が思ったより強い
外光の強い日や屋外では、ゴールドのきらめきが目立ちます。オフィスメイクや完全なナチュラル仕上げには少し慎重な量調整が必要です。「ブラシに取った後の手の甲での払い」を丁寧にやることで、薄く重ねていくのが正解でした。
2. プチプラと比べると価格差が明確
キャンメイクやセザンヌのプチプラ帯と比べると、価格の差は体感でも出ます。購入前にデパートのカウンターでテスターを頬に乗せて実際の発色を確かめてから決める方が安心です。
3. ブルベ冬・ブルベ夏のくっきりした青み肌には色が浮く場合がある
ゴールドパールの温度感がイエベ寄りなので、青みの強いブルベ冬やブルベ夏の肌にのせると、頬だけ暖かみが出て浮いて見える場合があります。個人差がありますが、パーソナルカラー診断でブルベと出た方は必ずテスターで確認することをおすすめします。
パーソナルカラー別の相性
| パーソナルカラー | 相性 | 具体的な印象 |
|---|---|---|
| イエベ春 | とても向いている | 明るいピーチとゴールドが肌の黄みに自然になじみ、春らしい血色感に |
| イエベ秋 | 向いている | ゴールドが大人っぽい艶感を加え、テラコッタ寄りのチークとも好相性 |
| ブルベ夏 | 条件付きで可 | 薄めに乗せてピーチの印象を柔らかくすれば自然になじむ場合もある |
| ブルベ冬 | 慎重に | ゴールドが浮きやすいため、テスターで確認必須 |
イエベ春の肌で使うとき
ブラッシュ オーガズムのピーチピンクは、イエベ春の方が最も「理想通りの発色」を感じやすいと思います。黄みを帯びた明るい肌色に乗ると、ピーチがより鮮やかに、ゴールドがより輝いて見えます。頬全体に血色感が乗りながら、目元のハイライト効果まで出てくる感覚です。「NARS といえばオーガズム」と言われ続ける理由が体感でわかります。
イエベ秋の肌で使うとき
イエベ秋は深みのある落ち着いた色が馴染みやすいパーソナルカラー。ブラッシュ オーガズムのゴールドパールは、秋らしいくすみ感とは少し方向が違うキラキラ感があります。でも、テラコッタ系やブラウン系のリップと合わせたとき、頬のゴールドパールが面白いアクセントになります。オーガズムを単体で使うより「ブラウン系リップのベースとしてチークで血色を補う」という使い方がイエベ秋には特に合うと感じています。
ブルベ夏・ブルベ冬の肌で使うとき
ブルベ系の方にとって、ピーチピンク×ゴールドは「少し暖かすぎる」色みになりやすいです。頬だけが温かみを持って浮いて見える現象が起きやすく、顔全体の温度感がまとまりにくい場合があります。使う場合は、薄くひとはけにとどめて「血色感のみをチラ見せ」するくらいの使い方が自然です。ブルベ冬のくっきりとした肌色には、特に注意が必要です。
プチプラとの違いを率直に
私が使い比べたキャンメイク クリームチーク 05 とセザンヌ ナチュラルチークN 01 との、正直な体感の差です。
キャンメイク クリームチーク 05との違いは「質感」です。キャンメイクはクリームタイプで、指で素早く叩き込むと内側からにじみ出るような血色感になります。朝の忙しい5秒で仕上がる便利さはキャンメイクの圧倒的な強み。NARSは対照的にブラシを使ったゆっくりとした重ね方が必要で、仕上がりはよりフォーマルで艶やかです。
セザンヌ ナチュラルチークN 01との違いは「粒子感とゴールドパールの密度」です。どちらもパウダーチークですが、NARSはパウダーがより細かく肌に吸い付くような密着感があります。セザンヌも十分なめらかですが、NARSと並べると粒子の粗さの違いが手触りに出ます。ゴールドパールの量もNARSの方が多く、艶感が強め。プチプラで十分という方には不要な差かもしれませんが、「くすんで見えやすい肌色に艶を足したい」方には明確な違いになります。
比較表
| 商品名 | 価格・購入 | タイプ | おすすめ肌質 | パーソナルカラー適性 | ゴールドパール量 |
|---|---|---|---|---|---|
| NARS ブラッシュ N #ORGASM | ¥3,997Amazonで見る → |
パウダー | 問わず | イエベ春・秋が特に向く | 多め(外光で主張) |
| キャンメイク クリームチーク 05 | ¥610Amazonで見る → |
クリーム | 乾燥〜普通肌 | イエベ春・秋 | なし |
| セザンヌ ナチュラルチークN 01 | ¥364Amazonで見る → |
パウダー | 脂性〜混合肌 | 黄み寄りで幅広く対応 | 少量(控えめ) |
実売価格は流通状況で動くため、購入前に各リンク先でご確認ください。
向いている人・向いていない人
向いている人
- チーク1本で血色感と艶感を同時に出したい方
- イエベ春・秋のパーソナルカラーで、ゴールドが顔に乗りやすい方
- 週末メイクや夜のお出かけなど、少し丁寧に仕上げたいシーンがある方
- 長く使い続けることでコストを均したい方
- デパコスの定番を一度試してみたい方
向いていない人
- ゴールドパール・ラメが苦手な方
- 完全ナチュラル仕上げ・オフィスでマット仕上げが前提の方
- ブルベ冬・ブルベ夏でくっきりとした青み肌の方(テスター確認を強く推奨)
- プチプラチークで十分な方
正しい使い方と量の調整
ゴールドパールを主張させすぎず自然に仕上げるには、量の調整が鍵です。
- 大きめのふわふわしたチークブラシを使う(平筆よりも丸いパウダーブラシが扱いやすい)
- ブラシにパウダーをとったら、必ず手の甲でトントンと数回払って余分な粉を落とす
- 頬骨の高い位置から外側(こめかみ方向)へCを描くように流す
- 発色が薄く感じたら、もう一度「払い→乗せ」を繰り返す(一度に重ねすぎない)
- ゴールドの主張を抑えたい場合は、最後にフェイスパウダーをほんのり重ねてトーンダウンする
肌トラブルが出た場合は医師・薬剤師にご相談ください。
化粧直しでの使い方
夕方に発色が薄れてきたとき、クリームチークと違ってNARSのパウダーチークはそのまま重ねても崩れにくいです。ティッシュで余分な皮脂を軽くオフしてから、薄くひと刷けするだけで朝に近い状態に戻ります。
オフィスのトイレで鏡を見て「チークが飛んでいる」と気づいたとき、コンパクトを取り出してブラシで薄く足すだけで完結するのは想像より便利でした。クリームチークのように「リキッドファンデの乾きを待ってから」というタイミングの縛りがなく、パウダー同士の重ね直しが簡単なのはパウダーチーク全般の強みです。
季節・シーンごとの使い分け
春夏(外光の強い季節)
ゴールドパールが日光の下でよりきらめくため、量を控えめに。手の甲での払いを念入りに行い、「ほんのり乗っているかな」程度の薄さから始めて、鏡で確認しながら重ねていく方法がベストです。特に屋外のビアガーデンや海辺など、光の強い場所では少量でも十分な存在感が出ます。
秋冬(室内の暖かい照明のもと)
室内の暖色系の照明では、ゴールドパールが柔らかく見えてむしろ顔色をよく見せてくれます。夕食のレストランや友人宅のホームパーティなど、暖かい照明の空間では少し多めに乗せてもやりすぎにならないことが多いです。
休日カジュアルメイク
ピーチピンクの発色が素直に出るよう、少量を薄く重ねていくと自然な血色感になります。すっぴん感を残しつつも頬だけぱっと明るく見える、休日の「手抜きに見えない手抜きメイク」の中心に置きやすい一本です。
デパコスカウンターでのテスターについて
NARSの百貨店カウンターでは、実際に肌に乗せてもらえるテスターサービスが受けられます。自分の肌色でゴールドパールがどう見えるか、ピーチピンクが顔の印象をどう変えるかを確認してから購入できるのは、価格帯のある商品を選ぶときに大きな安心感があります。私は初めてオーガズムを買ったとき、カウンターで試してから決めました。
NARS ブラッシュ オーガズムの成分について
NARS ブラッシュ N(4013N)は化粧品区分のチークです。医薬品・医薬部外品ではないため、薬機法上の効能効果の標榜はありません。商品の役割はあくまで「頬に発色と艶感を加えるメイクアップアイテム」です。肌質や体質によって合わない場合があります。
パッチテスト済みの商品ではありますが、全ての方にアレルギーが起きないわけではありません。初めて使用する際は腕の内側など目立たない部分に少量を乗せ、24時間様子を見てから顔に使うのが安心です。
40代以降の方が気をつけたいこと
40代になってから、チークの「乗り方」が20代の頃と少し変わってきたと感じています。肌のキメが変化すると、パウダーの粉がキメの谷間に溜まって粉っぽく見えることがあります。
ブラッシュ オーガズムについて言えば、粒子が非常に細かいので、この「粉溜まり」が起きにくい印象です。セザンヌのパウダーチークよりも粒子の均一さがあり、キメに溜まりにくいパウダー設計に感じます。ただ個人差があり、乾燥が強い時期には頬のキメが荒れてパウダーが浮いて見えることもあります。
40代の方にひとつアドバイスするとしたら、使用前に化粧水と乳液でしっかりと保湿をすること。肌の表面が整っているほど、パウダーの粒子がなめらかに乗ります。また、チーク位置は頬骨の高い位置よりも少し内側から乗せ始めると、肌の弛みをフォローしてくれることが多いです。
購入前に確認したいこと
NARSブラッシュ オーガズムを購入する前に確認しておきたいポイントです。
品番の確認 4013Nが現行品です。「N」のつかない旧品番と混在して流通している場合があるため、購入ページや商品ラベルを確認することをおすすめします。
正規品かどうかの確認 フリマアプリや格安転売品の中に偽品が出回っているとの情報があります。NARSの正規代理店(百貨店・公式オンラインストア・正規取扱店)からの購入が安心です。
カウンターでのテスターの活用 ゴールドパールの主張度や自分の肌への馴染み具合は、実際に肌に乗せてみないと正確にはわかりません。購入前にカウンターで試せる場合は積極的に使うことをおすすめします。
季節やシーンの優先用途を整理する 外光が強い屋外での普段使いにしたいのか、夜のお出かけや週末の丁寧なメイクに使いたいのか、用途のイメージを持ってから購入すると後悔が少ないです。
関連記事
- イエベ秋に似合うプチプラチーク:ドラッグストアで買える血色感の出し方
- セザンヌ ナチュラルチークN 01 を試した記録:パウダーチークの自然な血色感
- キャンメイク クリームチーク 23 キューピッドピンクを試した記録:ブルベ向け血色感の出し方
- チーク おすすめ7選:クリームチーク・パウダーチーク別の選び方と使い方
- NARS ブラッシュ オーガズム vs セザンヌ ナチュラルチーク:デパコスとプチプラ、チーク選びの正直な比較
よくある質問
Q1. NARS ブラッシュ オーガズムは日本人の肌に浮きますか?
A. イエベ春・秋の方には自然になじみやすいです。ゴールドパールが入っているため、純粋なピンクチークとは少し違う温度感があります。ブルベ夏・冬の青みが強い方は、頬だけ暖かみが出て浮いて見える場合があります。個人差がありますので、デパートのカウンターでテスターを頬に乗せてから購入するのが安心です。
Q2. ゴールドパールが強すぎませんか?ナチュラルに使えますか?
A. ブラシに取った後の「手の甲での払い」を丁寧にやれば、薄く少量から重ねることができます。外光の強い屋外ではゴールドが目立ちやすいので、オフィスや日常メイクでナチュラルに使いたい場合は量を少なめにするか、仕上げにフェイスパウダーを重ねてトーンダウンするのが有効です。
Q3. プチプラのキャンメイクやセザンヌと迷っています。買う価値はありますか?
A. 「チークと艶感を1本で完成させたい」「ゴールドが似合う肌色の方」には、価格差以上の価値があると感じています。一方でプチプラのチークで十分な発色が出ている方には、必ずしも乗り換える必要はありません。購入を迷っているなら、まずデパートカウンターで実際の色みを頬に乗せて確認してみることをおすすめします。
Q4. 4013N という番号は何を意味しますか?リニューアル前との違いは?
A. 4013NはNARSのブラッシュ ORGASMがリニューアルされた後の品番です(以前は4013)。NシリーズはNew Formulaの略で、処方が改善されています。発色やパール配合のバランスは基本的に定番の印象を引き継いでいますが、処方の細部は変更されています。購入時は「N」付きの最新品番かどうか確認すると確実です。
Q5. ブラシは何を使えばいいですか?付属ブラシはありますか?
A. NARSのブラッシュ コンパクトにブラシは付属していません。別途チーク用のブラシを用意する必要があります。おすすめは丸型でふわふわとした柔らかい毛のパウダーブラシです。毛量が多くふんわりしているほど、ゴールドパールが一カ所に集中せず自然に広がります。平筆タイプやチップでは発色が一カ所に集中しやすいため、丸型ブラシを使うのが正解でした。
Q6. 日焼け止め・下地の上に乗せても大丈夫ですか?
A. 問題なく使用できます。リキッドファンデの上、フェイスパウダーの後に乗せるのが基本的なステップです。下地が完全に乾いた状態でないと、パウダーが密着しにくくなる場合があります。クリームタイプの下地を使っている方は、クリーム系が完全に馴染んでからパウダーを重ねていく手順が安定した仕上がりになります。


