飲む日焼け止めを探していると、必ずといっていいほど名前が上がるのがこの2本です。ソルプロ プリュスホワイトとアスタリフト ホワイトシールド。どちらも「1日1粒・約1か月分」という使い方で、価格帯もほぼ同じ。でも中身の設計思想は、かなり異なります。
私はこの2製品を実際に使い比べながら、「自分はなぜこちらを選んだのか」「もう一方はどんな人に向いているか」を考え続けました。
最初に大事なことだけ確認します。どちらのサプリも医薬品ではありません。SPF/PAのような客観的な遮光性能を持たず、塗る日焼け止めの代替にはなりません。飲む日焼け止めは、塗るタイプとの併用を前提とするインナーケアの選択肢です。この前提は、この記事全体を通じて変わりません。
製品の基本情報
ソルプロ プリュスホワイト
カイゲンファーマが独自に開発した「マリンポリフェノール+IX」を主成分とするインナービューティサプリです。海藻・シトラス・ローズマリーなど10種類の植物・海洋由来エキスをブレンドしたもので、さらにビタミンCを配合しています。植物性カプセルを使用しており、動物性成分を避けたい方でも選びやすい処方です。
アスタリフト ホワイトシールド
富士フイルムが展開するアスタリフトブランドのインナービューティサプリです。主成分は同社独自の「ナノ乳化アスタキサンチン」。機能性表示食品として消費者庁に届出(届出番号G666)されており、「紫外線刺激から肌を守るのを助ける」「肌のうるおいと弾力を保つ」という2つの機能が科学的根拠に基づいて表示されています。
スペック比較表
| 比較項目 | ソルプロ プリュスホワイト | アスタリフト ホワイトシールド |
|---|---|---|
| 価格・購入 | ¥4,750Amazonで見る → |
¥4,536Amazonで見る → |
| 主成分系統 | マリンポリフェノール+IX(10種エキス) | ナノ乳化アスタキサンチン |
| 追加成分 | ビタミンC | — |
| 機能性表示食品 | なし(一般食品) | あり(消費者庁届出番号G666) |
| カプセル素材 | 植物性カプセル | 記載なし |
| 1日摂取量 | 1粒 | 1粒 |
| 内容量 | 30粒(約1か月分) | 30日分 |
| ブランド | カイゲンファーマ(国産) | 富士フイルム(アスタリフト) |
| 成分の透明性 | 独自ブレンド(成分名は公開) | 届出ベースの科学的根拠あり |
設計思想の違いを解説する
この2製品は「飲む日焼け対策」というカテゴリに属しながら、成分の考え方がまったく違います。どちらが優れているかではなく、どちらの設計思想が自分の選び方に合うか、という軸で読んでください。
ソルプロ:10種の植物・海洋エキスで複合的にアプローチ
ソルプロ プリュスホワイトの「マリンポリフェノール+IX」は、カイゲンファーマの独自開発成分です。海藻・シトラス・ローズマリーなど10種類の植物・海洋エキスを掛け合わせることで、複数の抗酸化経路をカバーする設計を目指しています。
1つの成分に集中するのではなく、複数のエキスを組み合わせることで「抗酸化のカバー範囲を広げる」という発想です。ポリフェノールは植物が紫外線などの外的刺激から身を守るために生成する抗酸化物質で、複数種のエキスを組み合わせることで相乗的な効果を狙うという考え方自体は研究されている分野です。
植物性カプセルを採用している点も、このブランドの独自性です。飲む日焼け止めの多くはゼラチン(動物性)カプセルを使用しており、植物性カプセルを採用したこのカテゴリの製品は現時点でほぼソルプロだけです。ビーガン・ベジタリアンの方や、動物性成分を避けたい方にとって、この点は実質的に唯一の選択肢になる場面があります。
一方でデメリットとして、「マリンポリフェノール+IX」という独自成分ブレンドとしての単独の公開臨床データはヘリオケアのFernblockほど蓄積されていません。科学的な論文エビデンスを重視する方には、現時点での情報量が少ないと感じる可能性があります。
アスタリフト:届出ベースの透明性と吸収設計の明示
アスタリフト ホワイトシールドの最大の特徴は、機能性表示食品としての制度的な裏付けです。「紫外線刺激から肌を守るのを助ける」「肌のうるおいと弾力を保つ」という2つの機能が消費者庁への届出によって表示されています。
機能性表示食品は医薬品の国の審査・承認とは異なり、企業が科学的根拠を届け出て、届出した機能の表示が認められる制度です。それでも、「メーカーが独自に言っているだけ」の一般食品と比べると、届出ベースの根拠がある分、機能表示の透明性は高いといえます。「どの根拠で機能を謳っているのか」が届出書類として公開されており、確認できる仕組みがあります。
もう一つの特徴が「ナノ乳化アスタキサンチン」という吸収設計の明示です。アスタキサンチンは脂溶性の成分で、体内への吸収が不安定になりやすいという課題があります。富士フイルムはフィルム製造で培ったナノ乳化技術を応用して、この課題への対応を処方に組み込んでいます。吸収設計が明示されている点は、成分を体内で活用する効率という観点で評価できます。
ただし、機能性表示食品の届出制度を過大評価しないことも大切です。届出された機能の範囲内での表示が認められるものであり、医薬品のような厳格な審査を経た承認ではありません。届出内容の範囲を超えた期待を持たないことが、この製品との正しい付き合い方です。
5項目の詳細比較
1. 機能性表示の有無
アスタリフトが優位。 ソルプロは一般食品として販売されており、消費者庁への機能性届出はありません。アスタリフトは機能性表示食品として届出されており、届出に基づく機能表示が確認できます。「制度的な根拠が見たい」「なぜその機能を謳えるのかを把握したい」という方には、アスタリフトの透明性が判断しやすい情報を提供します。
2. 成分の設計思想
どちらが良いではなく、考え方の違い。 ソルプロは複数の植物・海洋エキスを掛け合わせる「複合ポリフェノールアプローチ」。アスタリフトはアスタキサンチンという特定の成分に吸収設計まで含めて集中投資する「一点集中アプローチ」です。
複合ブレンドが好きな方はソルプロ、特定成分の研究背景や吸収設計に納得してから選びたい方はアスタリフト、という選び方ができます。
3. 植物性カプセル
ソルプロが唯一の選択肢。 動物性成分を避けたい方・植物由来にこだわりたい方にとって、飲む日焼け止めカテゴリで植物性カプセルを採用しているのは現時点でソルプロ プリュスホワイトだけです。この軸で選ぶ方には選択肢が一択になります。
4. 価格と継続コスト
ほぼ同等。 どちらも1日1粒・30日分という設計で、価格帯も近い水準です。継続コストの観点では大きな差はありません。定期便の有無や購入先によって実際のコストは変わるため、購入時に確認してください。比較表の価格は購入先・時期によって変動します。
5. ブランドの技術的背景
それぞれ異なる強みがある。 ソルプロのカイゲンファーマは国産メーカーとして国内での製造・開発を行っています。アスタリフトの富士フイルムは写真フィルムの製造技術からコラーゲンやカロテノイドの研究を蓄積してきた独自の背景を持ちます。ブランドへの信頼感は個人の判断によって変わりますが、どちらも明確な技術的文脈があります。
どちらがおすすめか
ソルプロ プリュスホワイトが向いている方
- 植物由来・植物性カプセルにこだわる方 — ビーガン対応の飲む日焼け止めは現時点でほぼこの製品だけです
- 複数の植物・海洋エキスで幅広い抗酸化アプローチを取りたい方 — 1種類に集中するより複合ブレンドを好む方
- 国産ブランドのインナービューティサプリを選びたい方 — カイゲンファーマの国産製造にこだわりがある方
- においが気になりやすい方 — 海洋エキス配合にも関わらずほぼ無臭で、継続しやすい傾向があります
アスタリフト ホワイトシールドが向いている方
- 機能性表示食品の制度的な透明性を重視する方 — 「届出された科学的根拠を確認したい」という方
- 富士フイルム・アスタリフトブランドへの信頼がある方 — 外用スキンケアと同ブランドでインナーケアを揃えたい方
- 吸収設計が明示された製品を選びたい方 — ナノ乳化技術による吸収への工夫が明示されている点を評価する方
- 届出ベースで機能の根拠を確認してから選びたい方 — 消費者庁のデータベースで届出内容を自分で確認できることを重視する方
私の選択と理由
私は両方を試した上で、現在はアスタリフト ホワイトシールドをメインに使っています。理由は、機能性表示食品としての届出内容を実際に消費者庁のデータベースで確認できたことです。「どの根拠でその機能を謳っているか」が制度として公開されている点が、自分の判断に合っていました。
ただし、ソルプロ プリュスホワイトを選ぶ場面もあります。植物由来・植物性カプセルという軸を重視する方には、ソルプロが現時点で唯一の選択肢です。私が別の条件で選ぶなら、この軸が決め手になります。
どちらを選んでも、塗る日焼け止めとの併用は必須です。飲む日焼け止めは塗るタイプの代替にはなりません。この前提が変わらない限り、この2製品の「どちらが勝ち」という答えは出ません。自分がどの軸で選びたいかによって、答えが変わります。
よくある質問
Q1. ソルプロとアスタリフト、どちらが効きますか?
どちらも食品・サプリメントであり、医薬品のように効果が規定されたものではありません。アスタリフト ホワイトシールドは機能性表示食品として届出された機能の範囲で「科学的根拠に基づく機能表示」があります。ソルプロは機能性表示食品ではありませんが、10種の植物・海洋エキスを配合した独自の設計があります。「どちらが効くか」ではなく「自分の選択軸と合うか」で選ぶことをおすすめします。
Q2. 両方同時に飲んでもいいですか?
複数の飲む日焼け止めを同時に飲むことについての一般的な禁忌情報はありませんが、同じ成分の重複摂取になる場合があります。特に気になる場合や薬を服用中の方は、医師・薬剤師にご相談ください。
Q3. 塗る日焼け止めを使えば飲む必要はありませんか?
塗る日焼け止め(SPF/PAがあるもの)だけで十分にUVケアができます。飲む日焼け止めは塗るタイプとの「組み合わせ」として取り入れるインナーケアで、塗るタイプを省いてよい根拠はありません。外出時は必ず塗るタイプの日焼け止めを使ってください。
Q4. どのくらい続ければ変化がわかりますか?
このカテゴリでは3か月以上の継続が推奨されることが多いです。ただし、体感の変化には個人差があります。変化を感じない方もいますし、感じる方もいます。短期間での明確な変化を期待してはじめると、継続のモチベーションが保ちにくいカテゴリです。
Q5. 妊娠中・授乳中でも飲めますか?
妊娠中・授乳中の方は、このカテゴリ全般(飲む日焼け止め)の使用を原則的に控え、必要であれば担当医にご確認ください。
Q6. 機能性表示食品とは何ですか?
機能性表示食品は、企業が消費者庁に科学的根拠を届け出たうえで、届出した機能の表示が認められた食品の区分です。医薬品の国の審査・承認とは異なる「届出制度」です。届出内容は消費者庁のデータベースで確認できます。「独自に言っているだけの健康食品」よりは根拠の透明性がある一方で、医薬品ほどの規制的な裏付けはないという位置づけです。
購入リンク
外用日焼け止めとの組み合わせについて
飲む日焼け止めはあくまで「塗るケアを補うインナーケア」です。この記事で比較した2製品は、どちらも外用の日焼け止めと組み合わせて使うことを前提にしています。外用日焼け止めの選び方や製品比較については、こちらの記事も参考にしてみてください。

