コーセーの「ヴィセ アヴァン リップスティック」は、ドラッグストアで手に入るプチプラリップスティックです。美容液成分配合・無香料・クリーミィなテクスチャーという3点が商品の特徴ですが、実際の使い心地はどうなのか——。
私はイエベ寄りの唇で、朝メイク・オフィスのランチ後・夕方の化粧直しという1日3回のタイミングでリップを使い分ける日常を送っています。今回はヴィセ アヴァン リップスティックを3週間、メインリップとして使い続けました。オペラ リップティント N・rom&nd ジューシーラスティングティントとの使い分けの感覚も、あわせてまとめています。
先にお伝えしておくと、この記事で取り上げるのは全て化粧品で、医薬品ではありません。唇の状態によって発色や保湿感には個人差があります。肌トラブル時は医師・薬剤師にご相談ください。
ヴィセ アヴァン リップスティック 基本スペック
ヴィセ アヴァン はコーセーのプチプラブランドで、百貨店ライン・デパコスのノウハウをドラッグストア向けに落とし込んだ設計が特徴です。リップスティックは全カラー展開で、クリーミィ系・シアー系・マット系の質感違いが揃っています。
主な特徴は次の4点です。
- クリーミィでなめらかな質感で唇にぴたっとフィット
- 美容液成分配合で唇にうるおいを与え、乾燥を防ぐ
- 無香料処方で敏感な唇にも使いやすい
- 発色豊かなカラーラインナップ、3.5gの使いやすいサイズ
内容量は3.5gと標準的で、スリムなスライド式ケースに入っています。無香料というのはリップスティックの中では少数派で、香り付きが苦手な方にとっては選ぶ理由になります。
メリット:3週間使って良かった4つのポイント
1. テクスチャーが柔らかく、唇に乗せやすい
「クリーミィ」という表記は化粧品の説明文に多い言葉ですが、ヴィセ アヴァン リップは本当に塗りやすいと感じました。力を入れずにスーッと動かせる柔らかさで、塗布後に唇がぴたっと密着する感覚があります。硬めの口紅が苦手な方、唇の縦ジワが目立ちやすい方でも使いやすい質感です。
2. 無香料で1日中気にならない
他のプチプラリップと大きく差がついたのがここです。オペラ リップティントのようにフルーティな香りが特徴のブランドとは対照的に、ヴィセ アヴァン リップは朝から夜まで香りが気にならない。食事中に香りが口の中に入るのが苦手な方、香水や他のコスメの香りと混ざらせたくない方には、この無香料設計が実際に日常使いで気持ちよく感じるポイントだと思います。
3. 美容液成分のうるおい感が長持ちする
塗りたての保湿感は多くのリップスティックが持っていますが、ヴィセ アヴァン リップは3時間後も唇の乾燥感が少ない印象でした。特にオフィスのエアコン環境で過ごした午前中が終わった頃、縦ジワが目立ち始めるのを軽減してくれる感触があります。保湿成分の配合量が明示されているわけではないため断言はできませんが、同価格帯のリップスティックと比べると、乾燥しにくいと感じました。個人差があります。
4. プチプラの中では発色の素直さが際立つ
コーセーはスタジオDK・エスプリークなどの中価格帯ラインも持っており、カラー開発のノウハウが蓄積されています。ヴィセ アヴァン リップの発色は、パッケージで見た色と実際に唇に乗せたときの色の差が小さく、「思ったより暗かった」「思ったより濃かった」というズレが起きにくいです。プチプラは開封するまで色が読みにくいことがありますが、この素直な発色はリップ選びのストレスを下げてくれます。
デメリット:正直に書いた3つの物足りない点
1. 色持ちは4〜5時間が限界
保湿感とのトレードオフですが、クリーミィなテクスチャーのリップスティックはティント系と比べると色持ちで負けます。食事を挟むと唇の内側から色が薄くなり、塗り直しが必要になります。「朝塗って夕方まで落ちにくい」を期待する方には、ヴィセ アヴァン リップは物足りないと思います。
2. ティント系の「染まる感覚」はない
ロムアンドや韓国系マットティントが好きな方は、「色が唇に定着する」「落ちてもベースの色が残る」という体験をイメージしているはずです。ヴィセ アヴァン リップはあくまでリップスティックなので、ティントのような色素定着感はありません。色が落ちたら唇の素の色に戻ります。
3. マットな仕上がりは望めない
マット系リップが好きな方には、このクリーミィな質感はツヤが出すぎに感じるかもしれません。発色後はほどよいグロス感が残るタイプで、マットやセミマット系とは方向性が異なります。韓国コスメのマットティントトレンドに慣れた方は物足りなさを感じることがあります。
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 無香料リップを探している方
- 唇が乾燥しやすく、保湿とほどよい発色を両立したい方
- 力を入れずに塗れる柔らかい質感を好む方
- プチプラでもコーセーのカラー設計を信頼したい方
向いていない人
- 朝塗って夕方まで落ちにくいティント感を期待する方
- マットな仕上がりが好みの方
- 唇に「色を染めたい」という感覚を求める方
- 強い発色・存在感のあるカラーを希望する方
プチプラリップ3本の比較表
ヴィセ アヴァン リップスティックをオペラ リップティント N・rom&nd ジューシーラスティングティントと3軸で比べました。
| 項目 | ヴィセ アヴァン | オペラ リップティント | rom&nd ジューシーラスティング |
|---|---|---|---|
| タイプ | リップスティック | 液状ティント | 液状ティント |
| 質感 | クリーミィ・ツヤ | するりとリキッド | シロップ・ツヤ |
| 発色 | 素直な中発色 | 鮮やかな中〜高発色 | 深みのある中〜高発色 |
| 保湿感 | 高い | 中程度 | 中程度 |
| 色持ち | 4〜5時間 | 5〜6時間 | 6〜8時間 |
| 無香料 | あり | なし(フルーティな香り) | なし(ほぼ無臭) |
| 価格・購入 | ¥1,650Amazonで見る → |
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私の日常使いで言うと、朝のメイクはヴィセ アヴァン、マスク必須の日はオペラ、デートや夜外出はrom&ndという使い分けに落ち着きました。3本それぞれに役割があり、どれかで完結するというよりは「主力リップ」の役割を何に担わせるかで選ぶのがよいと思います。
3週間使った体感まとめ
乾燥しやすい唇の方、香りにこだわりがある方、力を抜いて塗れるリップを探している方には、ヴィセ アヴァン リップスティックは第1候補に挙げてほしいです。
正直なところ、「万人に推せるプチプラリップNo.1」かと言うと、ティント系の色持ちが当たり前になった今の市場では、物足りない部分もあります。ただし、クリーミィ質感・無香料・美容液配合という3点が組み合わさったプチプラは実は少ない。コーセーのカラー設計の信頼感をプチプラ価格で試せるという意味では、プチプラ入門の1本としてかなり理にかなった選択です。
よくある質問
Q. ヴィセ アヴァン リップスティックはどこで買えますか?
ドラッグストア(マツモトキヨシ・ウエルシア・コスモス薬品など)に加え、Amazon・楽天でも購入できます。コーセー直営のオンラインショップでも取り扱いがあります。セール時期はAmazonのタイムセールで値引きされることがあります。
Q. 無香料とはどういう意味ですか? 唇に匂いは残りますか?
無香料は「香料成分を配合していない」という意味で、製品製造過程の原料臭がごくわずかに感じられることはありますが、使用中・使用後に「香りが残る」という感覚はほぼありません。香り付きリップが苦手な方、昼食時に香りが気になる方に向いています。
Q. 敏感な唇でも使えますか? 荒れませんか?
無香料処方で設計されているため、香料によるかぶれが気になる方には選択肢になります。ただし、全ての方にアレルギーが起きないわけではありません。唇が荒れている状態での使用は刺激を感じる場合がありますので、まず少量を試してから日常使いに移行するのがおすすめです。肌トラブル時は医師・薬剤師にご相談ください。


