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メイクアップ

YSL ルージュピュールクチュールを1ヶ月使ったレビュー

YSL ルージュ ピュール クチュール #87 レッドドミナンスを1ヶ月使いました。フランス製スティックリップならではの深みのあるヴィヴィッドレッドは、ブルベ冬・イエベ秋どちらにも乗りやすい万能レッドです。CHANELのシアーグロス・DIORのティントとは処方が根本的に異なります。

YSL ルージュ ピュール クチュール #87 レッドドミナンスを買ったのは、「そろそろ本物のレッドリップを持ちたい」と思ったときでした。それから1ヶ月、毎日のように使い込んで感じたのは、「レッドリップはブランドと処方で、まったく別物になる」ということです。

同価格帯の CHANEL ルージュ ココ フラッシュや DIOR アディクトリップティントも持っているので、3本を実際に使い分けながら比較できました。3本を横に並べると、役割がはっきり違いました。

YSL ルージュ ピュール クチュールとはどんなリップか

イヴ・サンローランを代表するリップラインのひとつです。「ピュール クチュール」という名前には「純粋なオートクチュール(高級仕立て)」という意味が込められており、ブランドのレガシーを体現するスタンダードなスティック型口紅です。フランス製で、3.68g のスティックタイプです。

発色の方向性は「クリーミーかつカバー力のあるリップカラー」。シアーグロス系の CHANEL ルージュ ココ フラッシュとは対極の位置にあります。塗ったときに唇の色が透けて出てくるタイプではなく、しっかりとリップカラーの色が乗る処方です。

#87 レッドドミナンスはどんな色か

名前の通り「レッドが主役」の色です。深みのあるヴィヴィッドレッド——単純に「赤」と形容するのが一番近いですが、青みが含まれるため青みレッドに分類されます。

パーソナルカラー別に言えば、ブルベ冬がいちばん得意とするカラーです。肌のくすみを飛ばし、輪郭をくっきり立てる。ただし1ヶ月使い込んでわかったのは、イエベ秋の方でも「ドラマチックな赤」として完成する色でもあるということです。一方でブルベ夏や明るいイエベ春には、少し重く感じることがあるかもしれません。

発色は強め。唇の色が透けにくいカバー力があり、「レッドリップをつけた」と一目でわかる仕上がりです。ナチュラルメイクに組み合わせるより、アイメイクを抑えてリップを主役にする日に向きます。

評価スペック

項目 評価 コメント
発色の強さ ★★★ ヴィヴィッドレッドがしっかり乗る。カバー力あり
持続感 ★★☆ 食事1回でかなり薄まる。塗り直しは前提
保湿感 ★★☆ クリーミーな塗り心地だが、乾燥唇には単体でやや物足りない場合あり
使いやすさ ★★★ スティック型で塗りやすく、輪郭も出しやすい
コスパ ★★☆ デパコス価格帯。¥5,680Amazonで見る →
ケースの質感 ★★★ 重みのあるゴールドのケース。所有感が高い

1ヶ月使ったメリット

1. ヴィヴィッドレッドが正確に、きれいに乗る

レッドリップが失敗に終わる原因のひとつは「塗りにあるドラマと、完成した顔のちぐはぐさ」です。YSL ルージュ ピュール クチュールはスティックのフォルムが口元の輪郭に沿って滑らかに動くため、輪郭が割とはっきり決まります。

1ヶ月使い続けた中で気づいたのは、リップライナーなしでも「口元がきっちりした印象」が出やすいことです。スティックの先端の形状が唇の山に沿って動くため、Mの字の輪郭が自然に決まります。ブランドとしての技術の蓄積を感じる部分でした。

2. ケースの重みと質感が「使う気持ち」を上げる

コスメは使うたびに手に取るものです。YSL ルージュ ピュール クチュールのゴールドのケースは、開閉のたびに適度な重みがあります。「ちゃんとしたものを使っている」という感覚が積み重なることで、朝のメイクへのモチベーションが実際に上がりました。

これはプチプラリップでは体験できない領域です。機能だけでなく、「所有している感覚の質」を買っているという側面が、デパコスを選ぶ理由のひとつになります。

3. レッドはオールシーズン、どんな服にも使える

「レッドリップは特別な日専用」と思っていましたが、1ヶ月使うと印象が変わりました。シンプルな白Tシャツにジーンズの普段着にも、黒のタートルにも、モノトーンコーデにも、レッドリップがポイントになります。

特に日本の夏のように、肌が出る季節は「口元だけ主役」のメイクが映えます。#87 レッドドミナンスの深みのある赤は、季節を問わず活躍できる万能レッドです。

4. デパートのカウンターで試しやすい

YSL のカウンターはデパートに入っていることが多く、BAさんに相談しながら色を選べます。#87 以外にもピンク、ヌード、ベリーなど豊富なシェードがあるため、自分の肌トーンやパーソナルカラーを伝えながら試せるのは、EC 購入にはない体験です。

購入前にカウンターで実際に唇に試し、自然光とカウンター照明の両方で確認してから決めた方が後悔が少ないです。

1ヶ月使ったデメリット

1. 食事後の持続感は期待しすぎない方がいい

「しっかり発色するリップ」への期待として「長持ちするのでは」と思いがちですが、ルージュ ピュール クチュールは食事1回でかなり薄まります。コーヒーを一口飲んだだけでも、唇の中央から色が落ちていくのがわかります。

持続力を求めるなら kate リップモンスターや rom&nd ジューシーラスティングティントのようなティント系の方が明確に上回ります。ルージュ ピュール クチュールは「持続力よりも発色の質」を選んだリップだと理解して使う必要があります。外食続きの日は塗り直しを前提にしてください。

2. 乾燥唇への単体使用はやや注意

クリーミーな処方で塗り心地はなめらかですが、乾燥しやすい唇の方が単体で使うと、時間が経つにつれて縦ジワが目立ってくることがあります。DIOR アディクトリップティントのようなオイル系と比較すると、保湿成分の面では正直劣ります。

乾燥が気になる方は、ベースにリップバームやリップオイルを薄く塗ってからルージュ ピュール クチュールを重ねる方法が現実的です。この手順で1ヶ月使ったところ、縦ジワが出にくい状態をかなり維持できました。

3. レッドリップは「使う日を選ぶ」シーンが多い

#87 レッドドミナンスはインパクトのある色です。ナチュラルメイク全体に自然に組み合わせる、という使い方には向きません。アイメイクをどこまで抑えるかのバランス調整が最初は難しく、「顔がうるさくなった」と感じる日もありました。

レッドリップに慣れていない方は、アイラインを引かずアイシャドウはベージュ1色だけにして、リップだけ目立たせるシンプルなメイクから始めるのが最も失敗が少ないと思います。

向いている人・向いていない人

向いている人

  • ブルベ冬・ブルベ夏の方(青みレッドが得意なパーソナルカラー)
  • 「本物のレッドリップをデパコスで1本持ちたい」という方
  • 発色の質とケースの所有感、両方に価値を感じる方
  • リップを主役にしたメイクを楽しみたい方
  • イエベ秋でドラマチックな赤を試してみたい方

向いていない人

  • 「塗り直しなしで1日持たせたい」持続力優先の方
  • ナチュラルメイク派で、ほんのり色付けたい方(CHANEL ルージュ ココ フラッシュやDIORアディクトリップティントが向きます)
  • 乾燥唇で、単体でしっかり保湿もしたい方
  • イエベ春の方(青みレッドが浮きやすい場合があります)
  • プチプラ帯で複数色を楽しみたい方

CHANELルージュ ココ フラッシュ・DIORアディクトリップティントとの比較表

1ヶ月で3本を並べて使った感想として、それぞれの立ち位置がはっきりしています。

項目 YSL ルージュ ピュール クチュール #87 CHANEL ルージュ ココ フラッシュ #56 DIOR アディクトリップティント #771
テクスチャ クリーミースティック シアーグロススティック オイル in リキッド
仕上がり カバー力のあるヴィヴィッドレッド シアーグロスピンク シアーオイルベリー
発色の強さ 強(カバー力あり) 弱(シアー) 弱〜中(シアー)
持続感 中(食事後に薄まる) 中(食事後に薄まる) 中(食事後に薄まる)
保湿感 高(チェリーオイル)
向いているパーソナルカラー ブルベ冬・イエベ秋 ブルベ夏・ブルベ冬 ブルベ夏・ブルベ冬
価格・購入 ¥5,680Amazonで見る → ¥6,986Amazonで見る → ¥5,576Amazonで見る →
向いている場面 リップ主役・フォーマル・特別な日〜普段の「攻め」日 ナチュラルメイク・普段使い ナチュラルメイク・オイル好き

1本で選ぶとしたら:

  • 「しっかり発色のリップが欲しい」→ YSL ルージュ ピュール クチュール
  • 「ナチュラルな血色感とツヤが欲しい」→ CHANEL ルージュ ココ フラッシュ
  • 「唇の保湿感とナチュラル発色を両立したい」→ DIOR アディクトリップティント

3本を全部持って場面で使い分けるのが正直一番楽しいですが、「デパコスリップを初めて1本」なら、自分のパーソナルカラーと「しっかり発色したいかどうか」を起点に選んでください。

レッドリップが失敗に見えないメイクの組み合わせ

1ヶ月使って試した組み合わせの中で、失敗が少なかったパターンを共有します。

オフィスカジュアルの日: アイシャドウはベージュ〜ブラウン系の単色のみ。アイラインはひかないか、細くブラウンで引く。チークはナチュラルブラウンで血色感のみ。このくらいアイメイクを抑えると、#87 レッドドミナンスが「抜け感のある赤」に着地します。

夜のパーティや特別な場面: アイラインをしっかり引き、マスカラでまつ毛を整える。チークは省いてリップとアイに絞る。こちらの方向はフルメイクとして完成させやすく、写真映えします。

どちらの場合も、眉はしっかり整えておくのが重要です。レッドリップは顔の骨格をはっきり見せるため、眉が整っていないと全体がアンバランスになりやすいです。

YSL ルージュ ピュール クチュール 使い方:持続感を上げるための手順

毎日使いながら試した中で、持続感が改善した手順があります。

  1. 塗る前に唇の角質ケアをする — 乾燥・皮むけがない状態で塗ると、発色も持ちも上がります。週2〜3回、夜に蜂蜜やリップスクラブで軽くケアするだけで違いが出ます
  2. ベースにリップオイルかバームを薄く仕込む — 保湿膜を先に作ることで、ルージュ ピュール クチュールの発色が綺麗に乗ります。乾燥が気になる方に特に有効です
  3. 塗った後にティッシュオフを1回挟む — 余分な油分を取ることで、色が定着しやすくなります。発色は若干落ちますが、その後の持続感が伸びます
  4. 唇の中央に重ね塗りする — 外側より中央が先に薄くなるパターンが多いため、最初から中央を厚めにしておくと均一な状態が長続きします

この4手順で、私の体感では食事1回分くらい持続感が伸びました。ただし根本的に「長持ち系ティント」には及ばないため、持続力を最優先するシーンには別のリップを選ぶ判断が現実的です。

よくある質問

Q. YSL ルージュ ピュール クチュールとルージュ ヴォリュプテ シャインの違いは何ですか?

A. ルージュ ヴォリュプテ シャインは保湿感と光沢を重視したシアーグロス系のスティックリップです。ルージュ ピュール クチュールはカバー力のある発色が特徴で、しっかり色を乗せるタイプです。「自然な血色感とツヤ」を求めるならヴォリュプテ シャイン、「レッドや濃い色をきちんと発色させたい」ならルージュ ピュール クチュールという棲み分けです。

Q. #87 レッドドミナンスはイエベでも使えますか?

A. ブルベ冬が最も得意とする青みレッドですが、イエベ秋の方も「ドラマチックな赤」として使いこなせる色です。イエベ春の方は浮きやすいと感じることがありますが、個人差があります。可能であれば店頭のカウンターで実際に試してから購入することをお勧めします。

Q. 敏感肌でも使えますか?

A. ルージュ ピュール クチュールは化粧品(医薬部外品ではありません)のため、特定の肌質への医学的な効能を謳えるものではありません。唇への使用なので顔のスキンケアほど浸透のリスクは低いですが、唇が荒れやすい・ただれやすい状態の方は使用を控え、肌トラブル時は医師・薬剤師にご相談ください。

Q. レッドリップは普段使いにも向きますか?

A. 向きます。1ヶ月で日常使いを続けた体感として、アイメイクを抑えてリップを主役にするだけで、普段着でも「抜け感のあるレッドリップ」が完成します。特にシンプルなモノトーンコーデとの相性が高く、季節を問わず使えます。最初は週1〜2回から試してみると、使いこなし感が出てきます。

Q. 塗り直しはどれくらいの頻度が必要ですか?

A. 食事の前後はほぼ塗り直しが必要です。飲み物を口にするだけでも唇の中央から薄まるため、外食が多い日は塗り直しを前提にしてください。ティッシュオフを習慣にすると、次に塗り直すときの仕上がりがきれいになります。

まとめ

1ヶ月使って、YSL ルージュ ピュール クチュール #87 レッドドミナンスは「デパコスレッドリップの定番として持つ価値がある1本」という評価になりました。

CHANEL ルージュ ココ フラッシュがナチュラルなシアーグロスの日用品だとすれば、ルージュ ピュール クチュールはリップで気分を切り替えるための道具です。朝これを唇に塗ると、なぜか「今日はうまくいく」という感覚が出てくる。レッドリップにはそういう機能があります。

持続力を最優先したい方や乾燥唇で保湿を重視したい方には向かない面もありますが、「しっかり発色するデパコスレッドを1本」という目的には真っ直ぐ答えてくれます。フランス製の品質、スティックの塗りやすさ、ケースの所有感——これが揃うリップを、私は1ヶ月でメイン口紅として定着させました。

デパコスレッドリップを検討している方に、まず試してほしい1本です。

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